金利のある状態が続くなかで、預貯金の置き場所として個人向け国債を考える方が増えています。ただ、まとまったお金がないと買えないと思われがちな商品でもあります。

財務省によると、個人向け国債の購入単価は最低1万円から1万円単位です。募集は毎月行われており、年12回の機会があります。

この記事では、財務省が令和8年9月2日に公表した募集分の条件をもとに、いくらから買えるのか、申し込んでから最初の利子を受け取るまでに何が起きるのかを見ていきます。

なお、個人向け国債の金利と購入に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。

財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント
財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント

1. 個人向け国債は最低1万円から1万円単位で購入できる

まず、購入の入口にあたる金額と募集の頻度を確認します。

1.1 募集価格は額面金額100円につき100円である

財務省は、個人向け国債の購入単価を最低1万円から1万円単位と示しています。額面金額100円につき100円で購入する形です。

償還金額も額面金額100円につき100円なので、満期まで持てば額面どおりの金額が戻ります。

1.2 募集は毎月あり年12回の機会がある

固定3年、固定5年、変動10年はいずれも毎月募集が行われており、年12回の機会があります。今月の条件が合わなければ、翌月の募集を待つこともできます。

募集の仕組みについて、LIMOの記事「財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント」から要点を引用して確認しておきましょう。

この個人向け国債は毎月募集が行われており、適用される金利は発行月ごとに変動します。

出所:財務省、2026年7月募集「個人向け国債」の金利を公表!400万円購入した場合の受取利息をシミュレーション!手取り利息と解約調整額のポイント

申し込んでから最初の利子を受け取るまでには、およそ半年かかります1/2

令和8年9月募集分の個人向け国債を購入してから初回の利子を受け取るまでの日程

出所:財務省『個人向け国債の発行条件等(令和8年9月2日)』財務省『個人向け国債 商品概要』を参考にLIMO編集部作成

2. 令和8年9月募集分は固定5年が年2.24%で最も高い

いくら買えるかが分かったところで、いまの募集分でどれだけの利子がつくのかを確認します。

2.1 変動10年は年1.95%、固定3年は年1.96%だった

財務省が令和8年9月2日に公表した発行条件によると、固定5年(第186回債)の適用利率は年2.24%でした。変動10年(第198回債)は年1.95%、固定3年(第196回債)は年1.96%です。

募集は令和8年9月30日まで行われ、発行日は令和8年10月15日です。利子は毎年4月15日と10月15日の年2回受け取ります。

2.2 額面1万円なら半年ごとの利子は税引前112円になる

固定5年の年2.24%で額面1万円を購入した場合、半年ごとに受け取る利子は税引前で112円です。

個人向け国債を含む国債の利子は、受取時に20.315%分の税金が差し引かれます。112円から差し引くと、手元に残るのは89円です。

額面100万円であれば、半年ごとの利子は税引前で1万1200円、税引後で8924円になります。

満期が最も長い変動10年が、3タイプのなかで最も低い利率になっています2/2

令和8年9月募集分の個人向け国債3タイプの回号・適用利率・償還日の一覧表

出所:財務省『個人向け国債の発行条件等(令和8年9月2日)』を参考にLIMO編集部作成

和田 直子

「個人向け国債」は1万円から購入できる金融商品です。まずは少額で始めて仕組みを確かめてから増やす進め方もあります。

また、万が一、途中で解約しなければいけなくなった時のことを想定して、契約を複数に分ける方も少なくありません。100万円のうち50万円を変動10年、残りの50万円を10万円×5本に分けるなど、ご自身のマネープラン等に合わせられます。