2. 株主優待:9月30日が権利確定日、保有株数別の内容は
紀文食品は、毎年9月30日現在の株主名簿に記載・記録された株主を対象に、年1回の株主優待を実施しています。
保有株数に応じた内容は次のとおりです。
対象となる株主:優待内容/進呈時期(予定)
- 300株(3単元)以上1,000株(10単元)未満:自社商品詰合せ(約3,500円相当)/11月中旬~下旬
- 1,000株(10単元)以上:自社商品詰合せ(約6,000円相当)またはおせち商品詰合せ(約6,000円相当)/自社商品は12月中旬・おせち商品は12月下旬
300株(3単元)以上保有していないと対象にならず、100株や200株の保有では優待を受け取れない点に注意が必要です。
日常的にかまぼこ・ちくわ・おでん種などを購入している家庭で、おせちを毎年買っているという向きには年末年始の出費を抑えられる優待と言えそうです。
権利確定日(基準日)は9月30日、実際に株を購入すべき期限(権利付き最終日)は28日、権利落ち日は29日です。
2.1 紀文の配当は1回・期末(3月末を基準日)のみ、中間配当は「なし」な点に注意
紀文食品の配当は年1回・期末(3月末を基準日)のみの実施で、中間配当は0円です。
2027年3月期の配当予想は1株当たり23円(期末のみ、前期実績は20円)で、9月30日はあくまで株主優待の権利確定日という位置づけになります。
なお、株主優待の内容や条件は変更・廃止される可能性があるため、必ず公式サイトで確認してください。
3. 紀文食品<2933>の9月11日の株価
紀文食品<2933>は11日、前日から横ばいの1,125円で取引を終えました。
この株価水準をバリュエーション面でみると、会社予想PER(連結)は10.04倍、実績PBR(連結)は1.03倍、会社予想配当利回り(連結)は2.04%です。
年初来高値(1,144円、9月1日)からは約1.7%低い水準、年初来安値(1,013円、6月3日)からは約11.1%高い水準にあり、直近ではおおむね高値圏で横ばい推移が続いていることになります。
4. 記者コメント
紀文食品は売上高の7割近くを練り製品中心の国内食品事業が占める会社ですが、今回の第1四半期では、その国内事業が資材高騰の影響で損失を計上し、唯一増益を確保した食品関連事業もその損失を穴埋めするほどの規模ではありませんでした。
同社の業績は例年、おでんや鍋物需要が高まる第3四半期(10~12月)に大きく偏る季節性があるため、今回の第1四半期の数字だけで通期の増収増益計画の実現性を判断するのは早計かもしれません。
9月30日の株主優待の権利取得を検討している個人投資家は、300株以上という保有条件と権利付き最終日を含めたスケジュールを、あわせて確認しておくとよさそうです。
参考資料
高原 祥子