1. 国民年金は65歳から67歳だけ女性のほうが高い
まず、逆転が起きている年齢を見ていきましょう。
1.1 65歳では女性が780円高い
厚生労働省の厚生年金保険・国民年金事業年報によると、令和6年度末現在で65歳の老齢年金受給権者の平均年金月額は、男子6万824円、女子6万1604円でした。
女子が780円上回っています。66歳は男子6万1190円、女子6万1527円で女子が337円高く、67歳は男子6万1305円、女子6万1380円で女子が75円高くなっています。
1.2 68歳から男性が上に戻る
68歳では男子6万1545円、女子6万1069円となり、男子が476円上回ります。69歳は男子6万1417円、女子6万587円で、差は830円に広がります。
女性が高いのは65歳から67歳までの3年分だけという結果でした。
【男子】
- 65歳:6万824円
- 66歳:6万1190円
- 67歳:6万1305円
- 68歳:6万1545円
- 69歳:6万1417円
【女子】
- 65歳:6万1604円
- 66歳:6万1527円
- 67歳:6万1380円
- 68歳:6万1069円
- 69歳:6万587円
2. 男女の差は年齢が上がるほど広がる
次に、70歳以降で差がどう動くかを見ていきましょう。
2.1 差は1587円から9773円へ
70歳から74歳の小計は男子6万1186円、女子5万9599円で、差は1587円です。75歳から79歳では3291円、80歳から84歳では6436円と広がります。
85歳から89歳の小計は男子6万4297円、女子5万5952円で8345円の差、90歳以上は男子6万2679円、女子5万2906円で9773円の差でした。65歳の780円から、10倍以上に開いています。
2.2 男性は上がり、女性は下がる
男性は65歳の6万824円から80歳代で6万4000円台まで上がります。85歳から89歳の6万4297円が最も高い水準です。
一方で女性は65歳の6万1604円から下がり続け、90歳以上では5万2906円になります。上下が逆方向に動くため、差が広がる形です。
2.3 男女を合わせた総数では見えない
男女を合わせた総数で見ると、65歳から69歳が6万1240円、90歳以上が5万5633円で、5607円下がるだけです。
男性は上がり女性は下がるため、合算すると打ち消し合います。男女に分けてはじめて動きが見える形になっています。
3. 女性は65歳がいちばん高く、90歳以上がいちばん低い
女性だけを取り出して並べてみましょう。
3.1 65歳の6万1604円が最高
女性の平均年金月額は、65歳の6万1604円が最も高い水準でした。66歳が6万1527円、67歳が6万1380円と、65歳から順に下がっていきます。
70歳から74歳の小計は5万9599円、75歳から79歳が5万7860円、80歳から84歳が5万5764円です。
3.2 90歳以上は5万2906円
85歳から89歳の小計は5万5952円で、90歳以上が5万2906円と最も低くなっています。
65歳の6万1604円と比べると8698円の差です。女性は年齢が上がるにつれて平均額が下がる形になっています。
年代別に見ると男女の差は年齢とともに広がります2/2
出所:厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」をもとにLIMO編集部作成
【男子】
- 60歳から64歳:4万7471円
- 65歳から69歳:6万1275円
- 70歳から74歳:6万1186円
- 75歳から79歳:6万1151円
- 80歳から84歳:6万2200円
- 85歳から89歳:6万4297円
- 90歳以上:6万2679円
- 合計:6万1595円
【女子】
- 60歳から64歳:4万6541円
- 65歳から69歳:6万1209円
- 70歳から74歳:5万9599円
- 75歳から79歳:5万7860円
- 80歳から84歳:5万5764円
- 85歳から89歳:5万5952円
- 90歳以上:5万2906円
- 合計:5万7582円
【総数】
- 60歳から64歳:4万7138円
- 65歳から69歳:6万1240円
- 70歳から74歳:6万339円
- 75歳から79歳:5万9346円
- 80歳から84歳:5万8454円
- 85歳から89歳:5万9066円
- 90歳以上:5万5633円
- 合計:5万9310円
合計だけを見ると男性が高いのですが、年齢を分けると違う姿が出てきます。平均は分け方によって見え方が変わるものです。
