海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動を行う「Diasozo Animal Rescue」のInstagramアカウント「@diasozoanimalrescue」の投稿。

長期間、路上で暮らしていた犬が、首にロープを巻かれ、毛皮がほぼひとかたまりになるほど絡まり、ノミやマダニだらけの状態で保護されたという投稿です。

執筆時点で636回再生、約83件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMOどうぶつ部
長期間、路上で暮らしていた名前のまだない犬は、首に食い込むほどのナイロン製ロープを巻かれ、毛皮はほぐれないほど絡まってほぼひとかたまりの状態になり、ノミやマダニだらけで保護されました。獣医のラニアさんの診察では、耳の奥深くにイネ科植物の穂(グラスシード)が入り込んでいたことも判明したといいます。投稿者は、40℃にもなる炎天下でこれらすべてを抱えながら過ごしていたことがどれほど苦しかったか、想像もつかないとつづっています。処置とトリミングを終えた男の子は、現在は団体が構える保護施設で静かに休養しており、名前もこれから、じっくり時間をかけて決めていくといいます。
この記事の3つのポイント
  • ロープと毛玉まみれで保護された名前なき犬
  • 耳のグラスシードと40℃の炎天下を乗り越えた保護劇
  • 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

1. 【ロープを巻かれ毛玉と化していた犬】保護までの壮絶な状況

保護された当時の様子1/3

保護された当時の様子

出所:@diasozoanimalrescue

投稿を行った「Diasozo Animal Rescue」によると、この犬は長期間、路上で暮らしていたとみられ、首にはひどい状態のナイロン製ロープが巻き付けられていました。毛皮はほぐれないほど絡まり、ほぼひとかたまりの塊のようになっていたうえ、ノミやマダニだらけの状態だったといいます。保護後の診察を担当した獣医のラニアさんは、耳の奥深くにイネ科植物の穂(グラスシード)が入り込んでいることも発見しました。投稿者は、こうした状態を抱えたまま、気温40℃にも達する炎天下を生き延びなければならなかった男の子のことを思うと、どれほど不快で苦しかったか想像もつかないとつづっています。

2. 【毛を刈られ一息ついた保護犬】今はゆっくり休養中

回復した現在の姿2/3

回復した現在の姿

出所:@diasozoanimalrescue

投稿によると、しっかりとした検診を終えた後、ラニアさんが耳のグラスシードを取り除き、待望のトリミングを行ったといいます。男の子は現在、団体が運営する村の保護施設で安全に過ごしており、休養と回復を重ねながら、少しずつ「犬らしさ」を取り戻し始めているとつづられています。

毛を刈ってもらい、芝生の上で過ごす男の子3/3

毛を刈ってもらい、芝生の上で過ごす男の子

出所:@diasozoanimalrescue

投稿者は、今後数週間かけてこの男の子のことをじっくり知ったうえで、ふさわしい永住先を探し始める予定だとつづっています。投稿の冒頭では「まだ名前が決まっていません!何かアイデアはありますか?」と呼びかけられており、この点にもコメント欄で反響が寄せられていました。

コメント欄では

  • 「彼の毛並みを見ていたら、ボブ・マーリーにちなんで『ボブ』と名付けたくなります」
  • 「ディミトリ!村の保護施設に来られるなんて、この子は本当にラッキーね。とても素敵な子」

など、名前の候補を寄せる声や男の子の今後を気づかう声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMOどうぶつ部
今回、名前もまだ決まっていないこの男の子犬のレスキュー投稿をリサーチする中で印象的だったのは、1匹の犬が、首に食い込むロープや、ほぼひとかたまりに絡まった毛皮、耳の奥に潜んだグラスシードといった、いくつもの過酷な状態を同時に抱えながら、40℃を超える炎天下を生き延びていたという事実でした。保護後の処置やトリミングによって、ようやく本来の姿を取り戻しつつある様子には、ほっと胸をなでおろした方も多いのではないでしょうか。もし身近な地域で似たような状態の動物を見かけた場合は、自己判断で無理に保護しようとせず、まずは地域の動物保護団体や専門機関に相談することが、動物にとっても安全な第一歩になります。また、投稿では男の子の永住先探しがこれから始まる段階だと紹介されており、保護してすぐに新しい家族が決まるとは限らないという、レスキュー活動の地道な一面もうかがえました。名前を考えるところから新しい暮らしが始まろうとしている姿を見ていると、里親を探す過程そのものにも、その子を大切に思う時間が積み重ねられているのだと感じます。この投稿のように、名前も、永住先も、まだこれからという段階の命が世界中にたくさんいることを知り、保護犬・保護猫という選択肢に関心を向けるきっかけになればと感じました。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

LIMOどうぶつ部