3. 2つの制度の平均年金月額を比べる

国民年金・厚生年金の平均受給額のデータも、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から引用して確認します。

厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。

出所:LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」

4. 月額20万円以上は厚生年金受給権者の18.8%

厚生年金(国民年金部分を含む)の受給額分布を確認します。

厚生年金の受給額ごとの受給権者数2/2

厚生年金の受給額ごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

4.1 月額ごとの受給権者数を見る

  • 1万円未満:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

出所:LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解」説

「月額20万円以上」に達しているのは厚生年金受給権者の18.8%です。

8割以上がひと月20万円未満に収まっています。世帯単位で見る必要はあるものの、公的年金だけでは足りない人が多いということです。

ここでの割合は厚生年金の受給者に限った数字です。国民年金だけの人も含めれば、「月額20万円以上」はさらに少なくなります。

5. 65歳の前後で、年金の内訳が入れ替わる

ここまで、経過的加算の仕組みと、公的年金の2階建て構造、厚生年金と国民年金の平均月額、月額20万円以上の割合を見てきました。

60歳以降に受ける特別支給の老齢厚生年金は定額部分と報酬比例部分の合算で、65歳以降は定額部分が老齢基礎年金に、報酬比例部分が老齢厚生年金に相当します。

当分の間は老齢基礎年金の額より定額部分の額のほうが多いため、その差額が経過的加算として加算されます。これにより65歳以降も60歳からの年金額が保障されます。

65歳以降の老齢厚生年金は、報酬比例部分と経過的加算と加給年金額を合計した金額です。

実際の受給額を見ると、厚生年金の平均は月15万289円で、月額20万円以上に届いているのは18.8%でした。

自分の加入期間はねんきん定期便やねんきんネットで確認し、金額の内訳は年金事務所で相談してみてください。

参考資料

LIMO編集部社会保障解説班