「高額療養費で払い戻しを受けたのに、確定申告のときにその金額をどう扱えばいいのか分からない」——医療費が高額になった年、こうした疑問を持つ人は少なくありません。高額療養費制度と医療費控除は、どちらも「医療費の負担が高額になったときの救済策」という点で似ていますが、実際には仕組みも申請の窓口もまったく異なる、別々の制度です。両者を併用する際に必要な計算方法を、公的資料にもとづき編集部が整理します。
この記事のポイント
- 高額療養費は健康保険から払い戻される給付、医療費控除は所得税・住民税を軽減する税制上の仕組みで、制度としては別物です。
- 両者は併用できますが、医療費控除を計算する際は、高額療養費として受け取った金額を医療費から差し引く必要があります。
- 差し引くのは、その給付の対象となった医療費の範囲内までで、上回った分を他の医療費から差し引くことはありません。
Check!
高額療養費と医療費控除の違いを確認しましたが、次のページでは給付ごとに差し引く・差し引かないの違いを確認しましょう。