65歳以上の無職世帯が持っている貯蓄は、平均で2494万円あります。

これだけの額になると、1つの金融機関にどこまで預けられるのかという上限の話が出てきます。

ゆうちょ銀行の場合、お一人につき通常貯金が1300万円まで、定期性貯金が1300万円までと決まっています。

この記事では、ゆうちょ銀行の預入限度額と、65歳以上世帯の平均貯蓄額、2026年度の年金額、公的年金の平均月額について解説します。

1. ゆうちょ銀行に預けられるのは、お一人1300万円まで

貯蓄の額が増えてくると、預け先ごとの上限が気になってきます。

ゆうちょ銀行によると、同行の貯金はお一人につき、通常貯金(通常貯蓄貯金を含む)が1300万円まで、定期性貯金(財形貯金各種を除く)が1300万円まで預けられます。

財産形成定額貯金、財産形成年金定額貯金、財産形成住宅定額貯金は、合わせて550万円までとされています。振替貯金口座には預入限度額はありません。

1.1 満期になった貯金は利子も総額に含まれる

気をつけたいのは、総額の数え方です。

満期を迎えた貯金は、元本と利子(税引き後)の合計金額で貯金総額を計算すると案内されています。預けた額だけで見ていると、いつのまにか上限に近づいていることがあります。

また、定期性貯金の預入限度額は、平成19年10月1日以降に預け入れた定期性貯金の総額と、平成19年9月30日までに預け入れた郵便貯金の総額を合算した金額です。民営化前の定額郵便貯金が100万円あれば、民営化後の定期性貯金の限度額は1200万円になるという例が示されています。

ゆうちょ銀行に預けられるのは、お一人1300万円まで1/5

ゆうちょ銀行の預入限度額を通常貯金1300万円・定期性貯金1300万円・財形貯金各種は合わせて550万円・振替貯金口座は限度額なしと示した表

出所:ゆうちょ銀行「貯金商品のご利用について」をもとにLIMO編集部作成

1.2 屋号の名義では使えず、事業用も個人として数える

個人事業主の場合も注意点があります。

ゆうちょ銀行の振替口座を除く貯金は、屋号の名義では利用できません。事業主としての貯金であっても個人としての取扱いになるため、お一人あたりの預入限度額を超えて利用することはできないとされています。

預金保険で保護されるのは元本1000万円までとその利子です。振替口座の預り金は全額保護されます。預入限度額と保護される額は別の話なので、分けて考えておくとよいでしょう。

なお、65歳以上世帯の貯蓄額や家計収支に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。

【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説
【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説
【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

2. 65歳以上の無職世帯が持っている貯蓄はいくらか

65歳以上・無職夫婦世帯の平均貯蓄額のデータは、LIMOの記事「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」から引用して確認します。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」によると、世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上の世帯)における平均貯蓄額は2494万円です。この平均貯蓄額は、2024年の2560万円から66万円(▲2.6%)減少し、6年ぶりにマイナスに転じました。内訳をみると、最も割合が大きいのは「定期性預貯金」で778万円、次いで「通貨性預貯金」が766万円、「有価証券」が510万円、「生命保険など」が426万円、「金融機関外」が13万円と続きます。

出所:LIMO「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」

3. 働いている世帯も入れると平均2564万円

有職世帯を含めた65歳以上世帯の貯蓄額のデータも、LIMOの記事「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」から引用して確認します。

有職世帯も含めた65歳以上の二人以上世帯では、平均貯蓄額は2564万円です。しかし、より実態に近いとされる中央値(貯蓄ゼロ世帯を除く)は1777万円となり、平均値と約790万円もの開きがあります。貯蓄額の分布をみると、2500万円以上の貯蓄を持つ世帯が全体の36.3%を占める一方で、300万円未満の世帯も14.9%存在します。一部の貯蓄額が非常に多い世帯が、全体の平均値を押し上げている構造が分かります。

出所:LIMO「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」

4. 夫婦のみの無職世帯は、毎月いくら足りないのか

65歳以上・無職夫婦世帯の家計収支のデータは、LIMOの記事「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」から引用して確認します。

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、実収入の合計が25万4395円(うち公的年金などの社会保障給付が22万8614円)、支出は消費支出26万3979円と非消費支出3万2850円を合わせて29万6829円。単純計算で毎月約4万2000円が不足し、この収支差が続くと1年間で約50万円、10年間で約500万円の不足となります。

出所:LIMO「【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説」