3. 株主優待、9月30日の権利確定に向けて拡充へ
森永乳業は25日、株主優待制度の内容拡充と基準日の変更を発表しました。
7月1日実施の1株を4株にする株式分割を踏まえた措置です。
直近の基準日である9月30日時点の株主を対象とする優待から、内容は次の通り拡充されます(Aコース=自社商品、Bコース=寄付から選択)。
保有株式数:優待内容
- 200株〜399株:自社商品(1,500円相当)または寄付
- 400株〜999株:自社商品(2,500円相当)または寄付
- 1,000株以上:自社商品(6,000円相当)または寄付
分割前ベースの現行水準(100〜299株で1,500円相当、300〜499株で3,000円相当、500株以上で5,000円相当)と比べ、たとえば400株(分割前の100株に相当)なら同じ実質保有株数で1,000円相当上乗せされます。
続く2027年3月31日基準日からは、次の2点が加わります。
- 継続保有要件:基準日時点で200株以上を半年以上継続保有していることが条件(3月31日・6月30日・9月30日・12月31日の株主名簿に同一株主番号で連続記載されているかで判定)
- 長期保有優遇:基準日時点で400株以上を3年以上継続保有している株主に、追加特典(400〜999株で1,000円相当、1,000株以上で2,000円相当)
基準日も毎年9月30日から毎年3月31日に変わり、2027年9月30日を基準日とする優待は実施されません。
2027年3月31日の優待対象は、2026年9月30日・12月31日・2027年3月31日の株主名簿に3回連続で記載されている株主です。
このため、2026年9月30日時点で200株以上を保有していないと、2027年3月31日の優待は対象外になります。次に受け取れる機会は2028年3月31日基準日からです。
直近の9月30日基準日の優待を受け取るには、28日が権利付き最終日、29日が権利落ち日になります。
4. 森永乳業<2264>の31日株価
森永乳業の31日終値は1,145円(前日比▲4.5円、▲0.39%)でした。前営業日(8月28日)終値1,149.5円からわずかに水準を下げて取引を終えました。
終値ベースのPER(会社予想)は17.60倍、PBR(実績)は1.34倍、配当利回り(会社予想、年間25円)は2.18%です。年初来高値1,368円(6月9日)・年初来安値927円(1月5日)のほぼ中間の水準です。
同業の乳業大手と比べると、PER(会社予想)は雪印メグミルク<2270>の9.20倍、明治ホールディングス<2269>の19.48倍の間に位置し、PBR(実績)も雪印メグミルクの0.92倍、明治ホールディングスの1.58倍の中間水準です。配当利回り(会社予想)は雪印メグミルクの2.68%、明治ホールディングスの2.45%をやや下回ります(いずれも8月31日終値ベース)。
森永乳業の12カ月チャート1/1
出所:各データより筆者作成
5. 記者コメント
2027年3月期第1四半期は、純利益こそ前年の特別利益の反動で減少しましたが、営業利益・経常利益は伸び、通期予想も上方修正されました。
増益の中心は国内のなじみあるブランドではなく、ドイツ子会社MILEI GmbHの乳素材事業で、市況上昇に加えて円安の換算効果も含まれています。
国内事業は値上げ・商品構成改善の効果を原材料高が上回り減益となりました。
株主優待は分割を踏まえて拡充されますが、毎年9月末を基準日とする実施は今回が最後で、2027年3月期からは継続保有要件が加わります。
できるだけ早く優待を受け取りたい場合は、9月末までに200株以上を保有しておく必要があります。
【免責事項】
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
参考資料
- 森永乳業株式会社「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月7日発表)
- 森永乳業株式会社「2027年3月期 第1四半期 決算補足資料」(2026年8月7日発表)
- 森永乳業株式会社「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年5月13日発表)
- 森永乳業株式会社「株主優待制度および株主優待基準日の変更に関するお知らせ」(2026年8月25日発表)
- 森永乳業株式会社「優待のご案内」
高原 祥子