4. 負債215万9000円の中身
借りている側も見ておきます。
4.1 住宅・土地のための負債が中心
金融負債残高215万9000円のうち、住宅・土地のための負債が164万8000円を占めます。住宅・土地以外の負債は34万6000円、月賦・年賦は16万5000円です。
単身世帯でも、負債の大部分は住まいに関するものということになります。
4.2 負債も男性のほうが多い
金融負債残高は男性258万7000円、女性168万9000円です。一方で住宅・宅地の資産額は男性669万2000円、女性758万3000円で、女性のほうが多くなっています。
住まいの資産は女性が多く、住宅関連の負債は男性が多いという形です。
5. 平均値として読むときの注意
数字の性格を確かめておきます。
5.1 単純平均値である
今回の表は「単純平均値」と明記されています。中央値ではないため、一部の大きな金額に引き上げられている可能性があります。
貯蓄1489万1000円という数字を見て自分と違うと感じても、それは珍しいことではありません。
5.2 年齢層が幅広い
世帯主の平均年齢が44.5歳ということは、20歳代から高齢期までが同じ平均に含まれているということです。65歳以上人員が0.08人という数字からも、高齢世帯の比重は小さいと分かります。
自分の年代と比べたい場合は、年齢階級別の表を見る必要があります。
6. 生命保険などの位置づけ
貯蓄に数えられている保険もあります。
6.1 女性のほうが多い
生命保険などは男性129万8000円、女性194万円で、女性のほうが64万2000円多くなっています。
預貯金と生命保険では女性が上回り、有価証券では男性が上回るという構図です。同じ貯蓄でも、置き場所の選び方が分かれています。
7. まとめにかえて
単身世帯の純金融資産は1273万3000円で、貯蓄現在高1489万1000円から負債215万9000円を引いた額です。貯蓄の内訳は預貯金769万9000円、有価証券538万5000円、生命保険など160万4000円となっています。
男女で見ると、預貯金と生命保険などは女性が多く、有価証券は男性が多くなっています。貯蓄総額で男性が上回っているのは、この有価証券の差によるものです。
いずれも単純平均値で、世帯主の平均年齢は44.5歳です。自分の年代と比べたい場合は、年齢階級別の表もあわせて確かめてみてください。
参考資料
中本 智恵