4. 【資産寿命】貯蓄500万円を毎月7万円ずつ取り崩すと6.0年
手元の資産があと何年分あるのかを知っておくと、打つ手を考える材料になります。
ここでは貯蓄500万円を毎月7万円ずつ取り崩す場合を試算します。年金と支出の差額が月7万円ある方が対象のイメージです。
4.1 月7万円だと500万円は6年しかもたない
- 貯蓄額:500万円
- 毎月の取り崩し額:7万円
- 年間の取り崩し額:84万円
- 資産寿命:6.0年
- 65歳から始めた場合:70歳頃まで
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出所:LIMO編集部作成
65歳から取り崩し始めると、70歳頃には底をつく計算です。60歳代のうちに使い切ってしまう水準なので、取り崩し額を抑えるか収入を増やす手立てを早めに考えておきたいところです。
※500万円÷(7万円×12)で求めた単純計算です。運用益や物価上昇、介護費用や住宅修繕といった突発的な支出は考慮していません。
取り崩し額を月1万円減らして6万円にすると、資産寿命は6.9年へ0.8年延びます。月7万円というペースでは、1万円の違いが1年分の差になります。
4.2 取り崩しが速いと運用の効果は0.4年止まり
残った資産を年率2パーセントで運用しながら取り崩すと、資産寿命は6.0年から6.3年へ、0.4年延びる計算になります。65歳から始めた場合、70歳頃までだったものが71歳頃までに動きます。
取り崩すペースが速いと、運用で延ばせる期間はごく限られます。しかも運用には値動きがあり、この年率が保証されるわけではありません。取り崩しの初期に大きく下落すると、想定より早く資産が減ることもあります。
貯蓄500万円を月7万円で取り崩すなら6.0年が目安です。この水準では運用より先に、取り崩し額そのものを見直すほうが効果が大きくなります。使う予定が近い資金は運用に回さず、生活費の半年分から1年分は現金で確保しておきましょう。
5. 老後資金は年金額の差を前提に組み立てる
ライフコース別の試算では、男性でも年金月額17万6793円のケースと6万3513円のケースがあり、月11万3280円の差がつきました。厚生年金に何年入っていたかが分かれ目です。
65歳以上の単身無職世帯の支出は16万1435円で、実収入13万1456円との差は2万9980円です。年金額が少ないケースでは、この不足幅がさらに広がります。
2026年度の年金額は国民年金が満額で月7万608円ですが、あくまで例です。まずは自分の見込み額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確かめ、毎月の支出と並べてみてください。
参考資料
齊藤 慧