2. 著者からの一言コメント
無難なアイテムを合わせると地味なスタイリングになり、装飾も少なめなので体型も目立ちがちに。
サイズ感、素材感、シルエットのすべてがうまく調和していないとおしゃれに見えないので、ごまかしが効かず意外と上級コーデなのではないかと感じます。
シンプルコーデがなんだか垢抜けない…と感じるときは、シルエットに強弱をつける、異素材を組み合わせる、小物でさりげなくアクセントをプラスするなどの工夫がおすすめですよ。
今回の@around_60_coupleさんのコーデは、花モチーフ付きのトップスやオレンジのストラップで、シンプルなモノトーンコーデを華やかに演出するセンスが秀逸。
主張しすぎず、さりげなく個性をプラスしたかっこいいスタイリングは、まさにシンプルコーデのお手本です!
私もシンプルコーデは“普通”になりがちなので、こなれ感のあるおしゃれなスタイリングができるよう、じっくり研究してみたいと感じました。
3. おしゃれを楽しむ余裕はある?65歳以上の貯蓄と家計のリアル
いくつになってもおしゃれを楽しむには、日々の家計に無理のない余裕があることが前提になります。
その目安となるのが老後の貯蓄額や年金収入です。
65歳以上無職夫婦世帯の「平均貯蓄額は2494万円」ですが、これはあくまで無職世帯に限った数字です。
有職世帯を含めた65歳以上世帯全体で見ると、状況は少し異なります。この点について、関連記事では次のように解説しています。
有職世帯を含めた65歳以上の二人以上世帯では、平均貯蓄額は2564万円です。しかし、より実態に近いとされる中央値(貯蓄ゼロ世帯を除く)は1777万円となり、平均値と約790万円もの開きがあります。貯蓄額の分布を見ると、2500万円以上の貯蓄を持つ世帯が全体の36.3%を占める一方で、300万円未満の世帯も14.9%存在します。このことから、一部の貯蓄額が非常に多い世帯が全体の平均値を押し上げている構造が分かります。
「中央値は1777万円」にとどまり、平均値ほどの余裕がない世帯も少なくないのが実情です。
年金は厚生年金が「平均15万289円」、国民年金が「5万9310円」で、夫婦世帯の毎月の収支は「4万2000円の赤字」というデータもあります。
無理のない範囲でおしゃれを楽しみ続けるためにも、一度自分の家計と照らし合わせて確認しておいてもよいかもしれませんね。
4. 監修者からの一言コメント
貯蓄額の分布として、2500万円以上の世帯が36.3%、300万円未満の世帯が14.9%と示されています。この2つを足すと51.2%です。貯蓄が2500万円以上ある世帯と、300万円に満たない世帯を合わせるだけで、半数を超えてしまいます。
平均2564万円、中央値1777万円と代表値を並べても、その付近に人が集まっているわけではないようです。「老後にいくら必要か」という問いに一つの答えを出しにくいのは、そもそも分布がこういう形をしているからなのだと思います。
そのうえで、月4万2000円の赤字という数字は、貯蓄の総額とは別に、毎月それだけ取り崩していくという意味になります。いくら貯めたかよりも、この毎月の差のほうが暮らし方に直結してくるように思います。
66歳でモノトーンをきれいに着こなす姿を見たあとだと、平均という言葉がずいぶん大づかみなものに見えてきます。
参考資料
村上 美咲


