国民年金の受給額を1万円刻みで見ると、6万円以上7万円未満に1715万5059人が集まっています。

満額に近い層が最も多い一方、その金額で買えるものは物価によって変わります。

宮野茉莉子
国民年金の満額に近い金額を受け取れていても、物価が上がれば実感は変わります。金額と物価はセットで見ておきたいところです。年金額は毎年度改定があり、増額もされてはいますが、物価高ほどの増額とはなっていないので実質には目減りに。だからこそ、物価に視点を当てることも大切なのです。

本記事では、2026年度の年金額とライフコース別の5つのケース、年代別の金額、そして全年齢の平均と分布を確認します。

なお、2026年度の年金額や年代別・ライフコース別の年金額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。

【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
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【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
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【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説
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ココがポイント
  • 国民年金は6万円以上7万円未満に1715万5059人が集まり、満額に近い層が最多です
  • 厚生年金の平均月額は全体で15万289円、国民年金は5万9310円です
  • 月10万円の年金は物価3%が10年続くと、実質7万4409円相当になります

1. 2026年度の厚生年金と国民年金の年金額はいくらか

まず額面を押さえます。2026年度の年金額について、LIMOの記事「【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」も解説」から要点を引きます。

2026年度の年金額は、国民年金が前年度比1.9%増、厚生年金(報酬比例部分)が同2.0%増の増額改定となりました。国民年金(満額・1人分)は月額7万608円、厚生年金(モデル夫婦世帯・2人分)は月額23万7279円です。ただし「ねんきん定期便」などに記載された金額は税金や社会保険料が引かれる前の「額面」であるため、実際の手取り額はこれより少なくなります。

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

2. 【働き方別】5つのケースで見る厚生年金と国民年金の平均的な年金月額

受け取る額は加入していた制度と期間で決まります。厚生労働省は年金額の改定に合わせ、多様なライフコースに応じた年金額例を公表しています。

2026年度に65歳になる人を想定した概算です。加入履歴の類型と男女別に5つが示されています。

2.1 厚生年金が中心だった男性は月17万6793円

  • 平均厚生年金期間:39.8年
  • 平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
  • 基礎年金:6万9951円
  • 厚生年金:10万6842円

出所:【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

2.2 国民年金中心の男性は月6万3513円

  • 平均厚生年金期間:7.6年
  • 平均収入:36万4000円
  • 基礎年金:4万8896円
  • 厚生年金:1万4617円

出所:【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

2.3 厚生年金が中心だった女性は月13万4640円

  • 平均厚生年金期間:33.4年
  • 平均収入:35万6000円
  • 基礎年金:7万1881円
  • 厚生年金:6万2759円

出所:【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

2.4 国民年金中心の女性は月6万1771円

  • 平均厚生年金期間:6.5年
  • 平均収入:25万1000円
  • 基礎年金:5万3119円
  • 厚生年金:8652円

出所:【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

2.5 第3号被保険者中心の女性は月7万8249円

  • 平均厚生年金期間:6.7年
  • 平均収入:26万3000円
  • 基礎年金:6万9016円
  • 厚生年金:9234円

出所:【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説

加入期間が長く収入も高いほど、受け取る額は増えます。5つの差は加入期間と報酬の差そのものです。

どちらの制度が中心だったかで、水準は3倍近くまで開きます。

3. 【年金一覧表】厚生年金と国民年金別、60歳代に支給される平均受給額はいくらか

ここからは実際の受給額です。年齢ごとの平均を1歳刻みで並べます。

紹介する厚生年金の月額には、国民年金の月額部分が含まれています。

3.1 厚生年金は64歳までと65歳以降で大きく変わる

60歳代の厚生年金の平均月額2/10

60歳代の厚生年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:9万9664円
  • 61歳:10万4455円
  • 62歳:10万9323円
  • 63歳:6万8758円
  • 64歳:8万3901円
  • 65歳:14万9862円
  • 66歳:15万2378円
  • 67歳:15万2356円
  • 68歳:15万2709円
  • 69歳:15万1284円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

3.2 国民年金は65歳から6万円台に上がる

60歳代の国民年金の平均月額3/10

60歳代の国民年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:4万5186円
  • 61歳:4万6371円
  • 62歳:4万7784円
  • 63歳:4万7258円
  • 64歳:4万7896円
  • 65歳:6万1240円
  • 66歳:6万1369円
  • 67歳:6万1345円
  • 68歳:6万1293円
  • 69歳:6万978円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

受給開始は原則65歳です。65歳未満の金額が低いのは、繰上げ受給を選んだ人や特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分だけを受け取る人が含まれるためです。

65歳から69歳では、厚生年金が14万円台から15万円台、国民年金が6万円台となっています。

※1 繰上げ受給:老齢年金を60歳~64歳までで前倒しして受け取ること。繰上げた月数に応じて年金が減額(0.4%/月)され、一度決まった減額率は生涯変わりません。
※2 特別支給の老齢厚生年金:昭和60年の法改正により厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた際、受給開始年齢を段階的に引き上げるために設けられた制度。年齢など一定条件を満たす場合に受け取ることができます。

4. 【年金一覧表】厚生年金と国民年金別、70歳代に支給される平均受給額はいくらか

70歳代の年齢別も確かめます。

4.1 厚生年金は14万円台後半から15万円台

70歳代の厚生年金の平均月額4/10

70歳代の厚生年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:15万455円
  • 71歳:14万8371円
  • 72歳:14万6858円
  • 73歳:14万5583円
  • 74歳:14万7774円
  • 75歳:15万1410円
  • 76歳:15万1241円
  • 77歳:15万962円
  • 78歳:15万862円
  • 79歳:15万3115円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

4.2 国民年金は5万8000円台まで下がる

70歳代の国民年金の平均月額5/10

70歳代の国民年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:6万1011円
  • 71歳:6万770円
  • 72歳:6万234円
  • 73歳:6万32円
  • 74歳:5万9813円
  • 75歳:5万9659円
  • 76歳:5万9555円
  • 77歳:5万9349円
  • 78歳:5万9124円
  • 79歳:5万8676円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

70歳代では厚生年金が14万円台から15万円台、国民年金が5万円台から6万円台という水準でした。

5. 【年金一覧表】厚生年金と国民年金別、80歳代に支給される平均受給額はいくらか

80歳代は厚生年金の平均がさらに上がります。

5.1 厚生年金は年齢とともに16万円台へ

80歳代の厚生年金の平均月額6/10

80歳代の厚生年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 80歳:15万3729円
  • 81歳:15万5460円
  • 82歳:15万7744円
  • 83歳:15万9994円
  • 84歳:16万2555円
  • 85歳:16万3947円
  • 86歳:16万5577円
  • 87歳:16万5557円
  • 88歳:16万6200円
  • 89歳:16万6767円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

5.2 国民年金はほぼ横ばい

80歳代の国民年金の平均月額7/10

80歳代の国民年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 80歳:5万8623円
  • 81歳:5万8269円
  • 82歳:5万8003円
  • 83歳:5万7857円
  • 84歳:5万9675円
  • 85歳:5万9425円
  • 86歳:5万9228円
  • 87歳:5万9204円
  • 88歳:5万8756円
  • 89歳:5万8572円

出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?

80歳代の平均は厚生年金で15万円台から16万円台、国民年金で5万7000円台から5万9000円台でした。

厚生年金は上の世代ほど高くなる一方、国民年金は世代による差がほとんどありません。

6. 【年金一覧表】現代シニアの平均年金月額とは?

60歳から90歳以上までのすべての受給権者を合わせた平均と、受給額の分布も見ておきます。

6.1 厚生年金は全体15万289円で男女差は6万円弱

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》8/10

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:15万289円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

※国民年金の金額を含む

6.2 階級別の受給者数(厚生年金)

階級別の受給者数を並べます。

  • ~1万円:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

厚生年金は男性が16万円台、女性が11万円台です。現役時代の報酬と加入期間の差が表れています。

月額1万円未満の人から25万円を超える人まで分布しており、幅は広くなります。

6.3 国民年金は全体5万9310円

国民年金《平均月額の男女差・個人差》9/10

国民年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:5万9310円

  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

6.4 階級別の受給者数(国民年金)

国民年金の階級ごとの人数も並べます。

  • 1万円未満:5万1828人
  • 1万円以上~2万円未満:21万3583人
  • 2万円以上~3万円未満:68万4559人
  • 3万円以上~4万円未満:206万1539人
  • 4万円以上~5万円未満:388万83人
  • 5万円以上~6万円未満:641万228人
  • 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
  • 7万円以上~:299万7738人

出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説

国民年金で最も人数が多いのは6万円以上7万円未満で、1715万5059人が該当します。

満額に近い金額の人が多く、男女差は4000円ほどにとどまります。

宮野茉莉子
分布でみれば、どれほどに個人差があるかわかるでしょう。特に厚生年金は収入に応じた保険料を払うからこそ、1万円未満~30万円以上と個人差が大きくなります。まずはこの中で「自分の見込み額はいくらか」を把握することで、老後の生活費のイメージがしやすくなりますから、ねんきんネットなどで現役時代のうちから確認しましょう。また次では、物価の前提を置いた状態を試算していきましょう。金額の意味が変わってきます。