今は、子どもを産んでお母さんになったって働いて稼ぐことが求められている時代です。これを「無理して働かなくてもいいのに…」という人もいるかもしれません。

ですが、生活がかかっているからこそ、働くお母さんが大半です。30年前は、レギュラーガソリン98円とかの時代だったんですよ。それが今や140円台が普通です。

なのに、お給料自体はそこまで上がっていません。生活しなくっちゃいけないんです。子どもに不自由させないためにも。

そして、夫も家事をする時代。私が中学時代は、男子は技術・女子は家庭科と分かれていましたが、今の中学生は男子も家庭科があるんですね。先日、中学生の息子も調理実習がありました。

そんな時代ですから、男性も家事を普通にこなす人が増えてきています。

経済的にも男性と女性の立ち位置も、以前と変わってきている現在。育児の在り方についても、変わって当然のはずなんです。

育児に関して変化があるのは・・・

私には、一番上は14歳、一番下は4歳の子どもがいます。

間が10年あいている訳ですが、その10年の間にも子どもに関する内容で思うところがあります。企業や一般サービスでは、母親や子どもに対する変化を感じます。

例えば勤務時間だったり、託児所の設置だったり…という企業側の努力です。働くお母さんを支援する制度を導入している企業が、ここ10年間でも増えてきていると感じています。また、デパートや飲食店などの子ども向けサービスも、かなり充実してきました。

ですがこのような変化は、あくまで企業努力と言える範囲内に思えます。そう、お客様の要望に応えるかたち・・・です。

ですが、子どもに関する行政の対応って、あまり変わっていないように思うんです。母子手帳の記入項目も大きな差はないですし。検診時の質問事項は変わっている部分もありましたが(発達障害に関する内容が増えたように感じました)、一連の流れは変わりません。

そして、母親や家庭に対するサポートは一切変わっていないように感じました。「困った時はご連絡ください」という、産後の家事育児サポートの案内をチラシで紹介されはしましたが、10年前と変わらず案内されるだけで、積極的な運用を促すものではありませんでした。

ですので、そのサービスの存在自体を認識していない、もしくは利用を遠慮してしまう人も多いのではないかと思います。しかも、このような取り組みは市区町村によって異なることが多く、全国一律の支援っていうのはあまり実感していません。

これって・・・かなりの問題だと思いませんか?

「ワンオペ育児」に陥る原因!私の仮説とは…

そのようなことから考え付いた、私なりの「ワンオペ育児」に陥る理由。

それは『ワンオペ育児って家庭の問題じゃないよ!社会の問題なんだよ!!』です。

育児とは、家庭ごとにその取り組み方が異なります。そのため家庭の問題と捉えがちですが、実は時代の流れに対して家庭を置き去りにしていることが原因なのでは?!・・・と思うのです。

今の社会を作っているのは、大人である私達です。その私達が築いていく家庭を、しっかりと社会の波に乗せる努力をしなくてはいけないのではないでしょうか。

選挙に行ったり、ママサポートグループを立ち上げたり、行政サービスを調べて友人同士でシェアしたり…。

そのための方法は、1人1人違うかもしれません。ですが、私自身もこれから真剣に考えていきたいと思います。

だって、その次の社会は、愛する我が子に受け継いでいく社会なのですから。

白藤 さつき