現在、3人の母親である私は、1人目の子を産んだ時から主に「ワンオペ育児」でした。
主人は営業職で、お客さんの都合にあわせることが多く、帰宅時間は定まらず、休日も出かけることが多い日々。出産前からそれは分かっていたので、覚悟していました。
そして、3人目が産まれても「ワンオペ育児」の状態に変わりのない私ですが、そもそも「ワンオペ育児」って言葉が嫌いでした。
どうしても「1人で子どもの世話して大変でしょ!」って、被害者意識が前面に出ている言葉だと思っていたんです。
それで今回、記事を書かせて頂くに際して、この「ワンオペ育児」について書きたいと担当者さんにお話ししました。
そして打ち合わせを進めていくうちに……あれあれ?そうだったの?!私の認識不足?・・・いや、みんなだってきっとそういう認識の人は少ないハズ!!・・・という状態になり、そこで私なりの「ワンオペ育児」に関する1つの仮説を立てました!
それは「ワンオペ育児って家庭内の問題じゃないんだよ!」です!
「え~、今さら気付いたの?!」といいう人もいらっしゃるかもしれません。ですが、とくに男性側は気が付いていないんじゃないかと思ったので、あえてここで私なりの仮説をお話させて頂きたいと思います。
そもそも、なぜ「ワンオペ育児」状態になりがちなのか?
育児を担当しているのが主に妻の家庭では、夫が育児に参加してくれないという状況にあるということですよね。夫が、なぜ育児に参加してくれないのか?
それは、私の主人の様に仕事に追われて時間的に余裕が無いということにあるでしょう。ですが、それ以外に「奥様が感情的になって近付けない」と思う旦那様もいるのではないでしょうか?
私自身、とくに1人目を産んだ時には「絶対こうしなくちゃダメ!」という、強迫観念にも似たこだわりを持っていた時期がありました。
『沐浴は〇〇時までに!ミルクは3時間おきで、もし赤ちゃんが寝てても飲ませなくちゃ!1日〇グラムずつ体重が増えるはずなのに増えていない・・・おかしい!・・・』なんて、ともかくこだわっていました。
今思えば、たまには肩の力を抜いて”元気だし、い~じゃん♪”くらいの気持ちの余裕があっても良かったかもしれません。ですが、その時は思えませんでした。
その姿はまるで、赤ちゃんを守る母猫のようだったのではないかと思います。例えれば、誰かが触れようとしたら”シャー!!”って威嚇する母猫です。
このような状態は、産後の身体と気持ちの急激な変化から致し方ないとも思います。しかし、この様子を側で、しかも自分自身はいつもの日常に愛する我が子が”追加”されただけの夫側からすると、ちょっと腰が引けてしまうのではないでしょうか。
そして「触らぬ神に祟りなし」と言わんばかりに、ちょっと遠くから見守っていたら、いつの間にか赤ちゃんの成長スピードに追い付けず、育児に関われなくなった…という旦那様もいらっしゃるのではないかと思いました。
その状態を「良し」とする日本の風潮
日本の有名なことわざに「働かざる者、食うべからず」という言葉があるように、働いている人・お金を稼いでいる人が認められる風潮があると思います。
これは会社の中の組織で言えば、営業部は花形部署で、生産性の低い部署(例えば経理とか)はどこか控えめな印象があるのと、ちょっと似ているのではないでしょうか。
そう、働いてお金を稼いでいると、それだけで許されちゃうところ。奥さんも「うん」と言わざるを得ないところ。それが「ワンオペ育児」を生み出してきたのではないかと思ったのです。