名物紀州よさこい踊り
和歌山市では2003年から紀州よさこいの祭りがはじまり、すっかり市民に馴染んでいます。市内には紀州よさこい祭り公式サイトに登録されているだけで25のよさこいチームがあり、この日はそのうちの2チームが踊ります。
チームのパフォーマンスの後は「総踊り」と言って、観客やイベントスタッフも巻き込んでの演舞が行われ、レインボーフェスタ和歌山の盛り上がりは最高潮となりました。
実際に参加した人たちの声
会場の西の丸広場にいた人の何人かに声をかけ、レインボーフェスタ和歌山に参加するきっかけや、参加することで自身に起きた変化などのお話を伺いました。
スタッフとして参加した女子大学生
ボランティアスタッフとして参加したLily Whiteさん(活動名)は、Twitterで別のことを調べているうちに偶然、レインボーフェスタ和歌山の公式Twitterを見つけたとのこと。社会の中でよく知られていないために大きく誤解されているマイノリティというものに関心があると言います。
レインボーフェスタ和歌山には今回がはじめての参加。会場にチェリオ・コーポレーションや日本たばこ産業などの企業がブース出展しているのを見て、性的マイノリティの支援をしている企業があるということをはじめて知ったそうです。
現在大学生の彼女は「将来はそういうマイノリティの問題に積極的な会社に就職したい」と希望を語りました。
市民グループと共同出展した保健所職員
和歌山市内で活動する性暴力やデートDVなどの被害者のための自助グループ・ココニハと和歌山市保健所が共同でブースを出展。性被害の予防対策とともに、HIV予防、AIDSに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すレッドリボン運動を呼びかけます。
和歌山市保険対策課の担当者氏は性的マイノリティのシンボルである「レインボー」を冠するイベントに参加することについて、特殊性は感じていないと述べました。市内ではさまざまなイベントが行われていて、そのうちのひとつとして捉えているそうです。
また、HIVやその感染者についても同じことが言えますが、性的マイノリティを始めとする社会の中のマイノリティは、多くの人にとって「自分もそうであり得る」のに、特殊なものとして見られることが多いものです。
しかし、特殊なものとして見るということが即ち偏見なのだということに気づいてほしい、と担当者氏は訴えました。