海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。
今回ご紹介するのは、ポートランドで動物保護をしている「Street Dog Hero」のInstagramアカウント「@streetdoghero」の投稿。
今回は、交通事故で後ろ足が動かなくなった犬が保護され、治療とリハビリを乗り越えて回復する様子を動画で紹介してくださっています。
執筆時点で約700件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。
また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
- 交通事故で後ろ足が動かなくなり、椎間板ヘルニアと診断された犬の懸命なリハビリ
- 里親の献身的なサポートでリハビリを乗り越え、新たな家族との出会いを目指す現在
- 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
1. 事故に遭い歩けなくなった犬を保護
海外のSNSで、交通事故に遭い歩けなくなった犬「チャンス」が、手術とリハビリを経て驚くほど回復した姿が話題となっています。
チャンスは車にはねられた後、道路脇で後ろ足が動かない状態で発見されました。その後、椎間板ヘルニアと診断され、手術と数か月にわたるリハビリを受けたといいます。
里親の献身的なサポートもあり、現在は大きく回復し、新しい家族との出会いに向けての募集が始まりました。
投稿者は、長期的なケアを続けられる温かい家庭とのご縁を願っていると紹介しており、リハビリをサポートした里親も、この子にぴったりの家族が見つかることを楽しみにしていると呼びかけています。
――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。
今回チャンスが診断された「椎間板ヘルニア(IVDD)」は、背骨と背骨の間にある椎間板が飛び出し、脊髄や神経を圧迫することで、強い痛みや歩行障害、下半身麻痺などを引き起こす病気です。症状が進行すると排泄障害が現れることもあり、重症の場合には緊急手術が必要になるケースもあります。手術後も神経の回復には時間がかかるため、継続的なリハビリが欠かせません。
椎間板ヘルニアは、日頃の生活習慣を見直すことで予防が期待できる病気でもあります。体重の増加は腰への負担を大きくするため、適度な運動と食事管理による適正体重の維持を心がけましょう。さらに、階段やソファなどの段差を減らしたり、フローリングにマットを敷いて滑りにくい環境を整えたりすることも、腰への負担を軽減するために効果的です。
触れられるのを嫌がる、足取りがおぼつかない、自力でうまく立ち上がれないなど、いつもと違う様子が見られたら放置せず、できるだけ早くかかりつけの動物病院へ相談してください。
2. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?
厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳」、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。
ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。
同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。
ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。
参考資料
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「獣医師」
- 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」「動物看護」
- 一般社団法人 日本動物看護職協会「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」
- @streetdoghero
小泉 柚乃

