2026年度の年金額は4月分(6月15日支払分)から改定され、国民年金は満額で月7万608円になりました。では、いまのシニアは実際にいくら受け取っているのでしょうか。
厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」には、60歳から89歳までの各年齢の平均年金月額が1歳刻みで載っています。自分と同じ年齢の欄を見れば、同年代がどのくらいの水準にいるのかがつかめます。

本記事では、60歳代・70歳代・80歳代の厚生年金と国民年金の平均月額を1歳刻みの一覧表で確認し、男女別の平均と受給額の分布まで解説します。
なお、2026年度の年金額や公的年金の仕組み、平均受給額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 厚生年金の平均月額は65歳以降14〜15万円台で、80歳代では16万円台に届きます
- 国民年金の平均月額は65歳以降6万円台で、年齢が上がるほどわずかに下がります
- 厚生年金は男性16万9967円・女性11万1413円で、約6万円の男女差があります
1. 【年金一覧表】60歳代の平均月額は厚生年金14〜15万円台、国民年金6万円台
ここからは、いまのシニア世代が実際にどの程度の老齢年金を受け取っているのかを年代別に確認します。厚生年金と国民年金それぞれの各年齢(1歳刻み)の平均年金月額を、一覧表の形で並べていきます。
なお、記事内で紹介する厚生年金の月額には、国民年金の月額部分が含まれています。
1.1 厚生年金は65歳で14万9862円まで上がる
- 60歳:9万9664円
- 61歳:10万4455円
- 62歳:10万9323円
- 63歳:6万8758円
- 64歳:8万3901円
- 65歳:14万9862円
- 66歳:15万2378円
- 67歳:15万2356円
- 68歳:15万2709円
- 69歳:15万1284円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
65歳を境に金額が跳ね上がり、そこから69歳までは15万円台で安定します。
1.2 国民年金は65歳以降6万1000円台で横ばい
- 60歳:4万5186円
- 61歳:4万6371円
- 62歳:4万7784円
- 63歳:4万7258円
- 64歳:4万7896円
- 65歳:6万1240円
- 66歳:6万1369円
- 67歳:6万1345円
- 68歳:6万1293円
- 69歳:6万978円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
国民年金も65歳で6万円台に乗り、そこからはほぼ横ばいで推移します。65歳から69歳の平均をまとめると、厚生年金が14〜15万円台、国民年金が6万円台という水準です。
1.3 64歳までの金額が低いのはなぜ?
60歳から64歳の欄に並ぶのは、繰上げ受給(※1)を選んだ方や、特別支給の老齢厚生年金(※2)の報酬比例部分だけを受け取っている方の金額です。母数がこうした方に限られるため、厚生年金も国民年金も65歳以降より少なめの数字になります。
※1 繰上げ受給:老齢年金を60歳から64歳までの間に前倒しして受け取ること。繰上げた月数に応じて年金が減額(昭和37年4月2日以後生まれは0.4%/月)され、一度決まった減額率は生涯変わりません。
※2 特別支給の老齢厚生年金:昭和60年の法改正で厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳へ引き上げられた際、開始年齢を段階的に上げるために設けられた制度。年齢などの条件を満たす場合に受け取れます。
2. 【年金一覧表】70歳代・80歳代は厚生年金15〜16万円台へ
続いて70歳代と80歳代を見ていきます。60歳代と違って繰上げ受給の影響が薄れるため、年齢が上がるほど平均額の動きが読みやすくなります。
2.1 70歳代の平均月額は厚生年金14〜15万円台、国民年金5〜6万円台
- 70歳:15万455円
- 71歳:14万8371円
- 72歳:14万6858円
- 73歳:14万5583円
- 74歳:14万7774円
- 75歳:15万1410円
- 76歳:15万1241円
- 77歳:15万962円
- 78歳:15万862円
- 79歳:15万3115円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
- 70歳:6万1011円
- 71歳:6万770円
- 72歳:6万234円
- 73歳:6万32円
- 74歳:5万9813円
- 75歳:5万9659円
- 76歳:5万9555円
- 77歳:5万9349円
- 78歳:5万9124円
- 79歳:5万8676円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
厚生年金は14〜15万円台、国民年金は5〜6万円台です。国民年金は73歳を過ぎたあたりから6万円を割り、年齢が上がるにつれてわずかに下がっていきます。
2.2 80歳代は厚生年金が16万円台に届く
- 80歳:15万3729円
- 81歳:15万5460円
- 82歳:15万7744円
- 83歳:15万9994円
- 84歳:16万2555円
- 85歳:16万3947円
- 86歳:16万5577円
- 87歳:16万5557円
- 88歳:16万6200円
- 89歳:16万6767円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
- 80歳:5万8623円
- 81歳:5万8269円
- 82歳:5万8003円
- 83歳:5万7857円
- 84歳:5万9675円
- 85歳:5万9425円
- 86歳:5万9228円
- 87歳:5万9204円
- 88歳:5万8756円
- 89歳:5万8572円
出所:【2026年最新】60歳~89歳の年金一覧表!年代別の平均受給額と「手取り・非課税世帯」のリアル!年金口座の「凍結リスク」とは?
厚生年金は84歳で16万円台に入り、89歳では16万6767円まで届きます。一方の国民年金は5万7000円台から5万9000円台にとどまり、年代が上がっても大きくは動きません。
2.3 一覧表の数字は各年齢の平均にすぎない
ここまでの数字は、あくまでその年齢の受給者を平均したものです。実際の年金額は現役時代の働き方や保険料の納付状況によって決まるため、同じ年齢でも一人ひとり違います。自分の見込み額はねんきん定期便やねんきんネットで確かめてください。
3. 【年金一覧表】男女別にみると厚生年金は約6万円の差
老後の年金額は現役時代の年金加入状況を映すため、個人差と男女差が生まれます。
ここからは60歳以上のすべての受給権者について、平均と個人差の広がりを見ていきましょう。
3.1 厚生年金は男性16万9967円、女性11万1413円で約6万円の開き
〈全体〉平均年金月額:15万289円
- 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
- 〈女性〉平均年金月額:11万1413円
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
※国民年金部分を含む
全体では15万円台ですが、男性が16万円台、女性が11万円台で、その差は約6万円にのぼります。給与水準や厚生年金への加入期間の違いが、そのまま年金額に反映された結果と考えられます。
3.2 厚生年金の受給額は1万円未満から30万円超まで分布する
平均だけでは見えない広がりを、年金月額階級ごとの受給者数で確かめます。
- ~1万円:4万3399人
- 1万円以上~2万円未満:1万4137人
- 2万円以上~3万円未満:3万5397人
- 3万円以上~4万円未満:6万8210人
- 4万円以上~5万円未満:7万6692人
- 5万円以上~6万円未満:10万8447人
- 6万円以上~7万円未満:31万5106人
- 7万円以上~8万円未満:57万8950人
- 8万円以上~9万円未満:80万2179人
- 9万円以上~10万円未満:101万1457人
- 10万円以上~11万円未満:111万2828人
- 11万円以上~12万円未満:107万1485人
- 12万円以上~13万円未満:97万9155人
- 13万円以上~14万円未満:92万3506人
- 14万円以上~15万円未満:92万9264人
- 15万円以上~16万円未満:96万5035人
- 16万円以上~17万円未満:100万1322人
- 17万円以上~18万円未満:103万1951人
- 18万円以上~19万円未満:102万6888人
- 19万円以上~20万円未満:96万2615人
- 20万円以上~21万円未満:85万3591人
- 21万円以上~22万円未満:70万4633人
- 22万円以上~23万円未満:52万3958人
- 23万円以上~24万円未満:35万4人
- 24万円以上~25万円未満:23万211人
- 25万円以上~26万円未満:15万796人
- 26万円以上~27万円未満:9万4667人
- 27万円以上~28万円未満:5万5083人
- 28万円以上~29万円未満:3万289人
- 29万円以上~30万円未満:1万5158人
- 30万円以上~:1万9283人
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
最も人数が多いのは10万円以上11万円未満で111万2828人ですが、1万円未満から30万円超まで幅広く散らばっています。キャリアや収入がそのまま年金額に出るのが、厚生年金の大きな特徴です。
3.3 国民年金は男女ともに6万円台が中心
〈全体〉平均年金月額:5万9310円
- 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
- 〈女性〉平均年金月額:5万7582円
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
男女差は約4000円で、厚生年金の約6万円と比べるとごくわずかです。保険料が収入にかかわらず定額であるため、個人差が出にくい仕組みになっています。
3.4 国民年金の分布は6万円以上7万円未満に集まる
こちらも年金月額階級ごとの受給者数を見ておきます。
- 1万円未満:5万1828人
- 1万円以上~2万円未満:21万3583人
- 2万円以上~3万円未満:68万4559人
- 3万円以上~4万円未満:206万1539人
- 4万円以上~5万円未満:388万83人
- 5万円以上~6万円未満:641万228人
- 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
- 7万円以上~:299万7738人
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
6万円以上7万円未満に1715万5059人が集中しており、他の階級とは桁が違います。2026年度の満額が月7万608円ですから、多くの方が満額に近い水準を受け取れていることが読み取れます。











