育児に追われているうちに、「心の余裕がどんどんなくなっている」と感じることはありませんか?「もう1人子どもが欲しいと思っていたけれど、やっぱり無理かも…」と心が折れかかっている人もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな時期をどう乗り越えるかについて考えてみましょう。
「上の子可愛くない症候群」
下の子が生まれると、「下の子が泣いている横で上の子が甘えてくる」「これまでメインでお世話をしていた対象が変わった」などの理由により、上の子が可愛くないと感じるママもいるようです。
これは、いわゆる「上の子可愛くない症候群」。こんな感情を抱いてしまうなんて…と罪悪感をもつケースも少なくありません。
実は、この罪悪感は、その感情に慣れていないからこそ出てくるもの。どんなに可愛い我が子でも、下の子で手一杯のときに、本当は自分ひとりでもできるはずの上の子が「自分も、自分も」とやってきたら、「自分でやってよ。」と思ってしまうのは、ごく普通のことなのです。ママにだって、複雑な感情や葛藤があって当たり前と割り切り、「こんな気持ちになってしまうなんて」と自分を責めないことがポイントです。
ちなみに、これを聞いてあげられるかどうかは「慣れ」。実際のところ、3人目の子を育てているママが「またこの感情がやってきた」と冷静に捉えられた、というケースもあるようです。
子どもが3人いると、結構助かる!
「育児は人数が多ければ多いほど大変」というイメージがありますが、状況によっては「むしろ助かった」というケースもあるようです。3人の子どもを育てているママに、その状況を教えてもらいました。
・「下の子は、赤ちゃんの頃から1人で機嫌よく遊んでくれました。どうやら、上の子が近くにいると安心するみたい。まだ上の子たちと一緒に遊んではいませんが、1人で大人しくいてくれるのは助かります」
・「まだ3人目が生まれていないとき、上の子が1人で待っている場面が多かったんです。夕方になると下の子がぐずってしまい、その間は上の子がポツンと座ってテレビを観る…なんてことも。今では2人で一緒に待ってもらえるので、罪悪感が和らぎました」
・「1人目よりも2人目、2人目よりも3人目の方が早く発達しました。上の子の行動を見て、子どもなりに学んでいるのでしょうね。成長が早くて寂しい気持ちもありますが、助かる場面も多いです」