小学校に入学すると幼稚園の送迎などもなくなり、いよいよ親の出番が減ってきた、なんて感じます。しかし、毎年春になると話題になるのが「PTA役員問題」です。近年ではSNS上でもこの話題で盛り上がり、決め方や断り方、なる時期のポイントなどとにかく話題に事欠きません。

都市伝説のような盛り上がりをみせるPTA役員ですが、その実態はどのようなものなのでしょうか。

PTA役員とは

PTAとは「Parent-Teacher Association 」の略で、日本語では保護者と教職員による教育サポート組織(団体)のことを指します。支援の対象は、すべての園児・児童・生徒です。PTA活動はあくまでボランティアとなっており、営利を目的としていません。運営の仕方や活動内容はその学校によって決められているため、地域や学校組織によって違いがあります。加入の義務はないため、入らないこともできます。一方、支援の対象はすべての子供になっているため、親が未加入でも子供は支援を受けることができます。

役員は一人一役時代?

任意といっても、子供が在籍している限りPTAに加入している、というのが現実です。最近では少子化により全校児童の減少から、保護者が一人一役何かの係に就くという学校も出てきているようです。お仕事や子育て中の保護者ももちろんいますが、自分の生活スタイルに合わせ、なるべく負担にならないものを選ぶということで乗り切っている家庭が多いよう。また、「在学中に一度やればいい」というルールの学校も多く、高学年の保護者が長を任される傾向にあることから、低学年のクラスでは役員の奪い合いが発生している、なんて話も耳にします。

役員はやっぱり大変?

では、みんなが口々に話す「PTA役員の大変さ」とはどのようなものなのでしょうか。

・あまりにも誰も立候補しないので一年だけのつもりで立候補したら、後任者が見つからず翌年からも続けることになってしまった。辞めたくてもPTA会長直々に電話が来てしまい、断れない状況に。

・企業に勤める感覚から、体質の無駄を指摘してしまったところベテラン役員から無視されるようになってしまった。また、仲の良いと思っていたママと意見が分かれ険悪に。

・打ち合わせがいつも夜。夫も帰りが遅いので、祖父母に負担をかける結果に。また、飲酒を伴う交流会が多いのも預けるのに気まずく、飲み会代もばかにならない。

学校や地域、係によって集まる頻度も人間関係もさまざま。コミュニケーションも大切ですが、本来のお役目だけやって開放してもらえない、ということがつらいと感じる人が多いようです。子供のためにはじめたのに、子供との生活に支障がでては本末転倒ですね。

やってよかった!PTA役員で得たもの