なお、このママの小学生の子どもは、こういったことを幼児期から言われてきたからか、筆者から見ても、しっかり者に育っています。ただ、ママにとっては悩みもあるそうです。

  • ママがいない時に人から物をもらっちゃダメと教えていたら、パパや親せきからも物を買ってもらわなくなった。
  • 子どもの安全を確保する場所を伝える目的で貼られている“子ども100番”のステッカーが、家だけではなく車にも貼られていることを教えたら「良い人に見せかけているだけかもしれない。いざとなったら車からは逃げられないから危ない」と答えられてしまった。警戒心が強すぎる。
  • 「周りの人に優しくしましょう」と言いながらも、人を疑うことも教えなければならない矛盾に悩んでしまう。

一筋縄ではいかぬ、防犯をはじめとした安全対策。最終的には子どもを信じる、というところに尽きるとは思うのですが、それぞれの親なりに試行錯誤していくしかないのかもしれません。そんな時に、ここに書いたことが参考になれば嬉しく思います。

高橋 美穂