利回りの数字に惑わされない

結局のところ、高配当株投資でいちばん怖いのは、「利回りの数字」に目を奪われることです。表面の利回りが高くても、投資家が実際に受け取れるのは、企業が払い続けられた配当だけ。減配されれば、高かったはずの利回りは絵に描いた餅になります。新NISAの非課税という器に、減配リスクを抱えた銘柄を入れてしまえば意味がありません。利回りではなく「増配を続けられる会社か」で選ぶ——この視点こそが、ブームを賢く味方につける鍵になります。

ブームに乗る前に、確かめたいこと

高配当株が人気なのは、配当非課税・増配・インカム志向という3つの追い風がそろったためです。金利上昇の逆風がありながらも買われているのが実情ですが、利回りの高さだけで飛びつくのは禁物。見るべきは、配当性向・ROE・フリーキャッシュフローに表れる「増配の持続力」です。ブームに乗る前に、その配当が「続く配当」かどうか、一歩立ち止まって確かめたいところです。

本文と合わせて読みたい記事3選

配当利回りとは?計算式・目安(平均・高配当)から高すぎる利回りの罠まで

配当利回り(=1株配当÷株価)の基本から、日本株の平均や「高配当」の目安、そして利回りが高すぎる銘柄に潜む減配リスク=「高利回りの罠」までを解説。本文で触れた「利回りの数字に惑わされない」考え方を、より深く理解できます。

株式益利回りとは?計算式(PERの逆数)・目安から長期金利との使い方まで

株式益利回り(PERの逆数)で株式を"利回り"に換算し、長期金利と比べて割安・割高を判断する使い方を解説。本文の「イールドスプレッド(配当利回りと金利の差)」の土台にある考え方で、金利上昇局面で高配当株を見る物差しになります。

JT株、高値圏で配当利回り3.7%。たばこは"斜陽"と言われるのに、なぜ最高益と株高が続くのか

高値圏で配当利回り3.7%のJT(日本たばこ産業)を題材に、"斜陽"とされる事業でも最高益と株高が続く理由を分析。高配当が「続く配当」かどうかを実在企業のケースで確かめられ、本文の考え方を具体例で補えます。

LIMO編集部株式投資班