4. 次世代の野球振興プログラムも始動

ニューバランスは本コレクションの展開に伴い、単なる商品販売にとどまらず、日本国内における野球振興を目的とした包括的なサポートプログラムを実施します。

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出所:株式会社ニューバランスジャパン

出所:株式会社ニューバランスジャパン

4.1 全日本軟式野球連盟(JSBB)主催大会への協賛

2026年および2027年に開催される「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」や「全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」など、主要な小・中学生および女子軟式野球大会に協賛。出場選手や指導者に本コレクションのオリジナルTシャツを提供します。

4.2 「XEBIO Jr. BASEBALL FEST」への展開

ゼビオグループが主催する野球イベント「XEBIO Jr. BASEBALL FEST」全国6会場(埼玉、大阪、宮城、札幌、愛知、岡山)において特別協賛を実施。ベースランニングの測定体験やAIを活用したロゴジェネレーター、特別賞「Most Fun Player Award」の進呈などが予定されています。

5. 後発だったニューバランスが野球市場で急成長を遂げた理由

ニューバランスの野球事業への参入はかなり後発で、2000年代からベースボールカテゴリーを展開し、2010年ごろからMLB選手の間でもスパイクの存在感を高めてきました。

特に2023年1月に大谷翔平選手と長期グローバル契約を締結して以降、規模はさらに拡大し、競技用スパイクにとどまらずアパレル商品なども積極的に展開。また、次世代に対する支援活動にも注力することで、野球市場における独自の地位を急速に確立しています。

ニューバランスの2025年のグローバル年間売上高は前年比19%増の92億ドル(約1.3兆〜1.4兆円)を記録し、5年連続の2桁成長を達成しました。2020年以降の5年間で売上高は約2.8倍に膨らみ、2026年には100億ドル(約1.5兆円)の大台到達も視野に入っています。

もちろん大谷翔平効果による収益を押し上げはその一部ではありますが、日本における同ブランドの人気・売上拡大への貢献度は非常に大きいと推察されます。

6. スポーツトレンドウォッチャーのひとこと

大蔵 大輔

大谷選手の現在の年間スポンサー(オフフィールド)収入は1億2500万ドル(約190億円)規模に達し、全世界の現役アスリートでもトップクラスの数字を記録しています。

これだけ企業から支持されている理由は、単なる広告塔の役割を超え、アイコンとして幅広い地域・世代に絶大な影響力を誇っているからです。

例えば、ニューバランスは大谷選手という「野球界を超えた文化的アイコン」を起用することで、従来のランニングシューズ中心のイメージから、ベースボールギアおよびライフスタイルアパレル全般へのブランド領域拡大に成功しました。

プロダクト開発における共創や少年野球振興といったストーリーを提示することで、消費者の強い共感とブランドロイヤリティを獲得するというマーケティング戦略もうまくはまっています。

2023年末に大きな話題となった日本全国の小学校約2万校への「約6万個のジュニア用グローブ寄贈」はまさにその象徴といえるでしょう。

参考資料

大蔵 大輔