8. 【男女別】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

全受給権者(60歳~90歳以降)を対象にした平均年金月額も確認しておきましょう。

8.1 厚生年金

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》8/9

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:15万289円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※国民年金の金額を含む

8.2 国民年金

国民年金《平均月額の男女差・個人差》9/9

国民年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:5万9310円

  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

厚生年金と国民年金の「受給額分布」や「天引きされる社会保険料や税金」などについては『【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説』で詳しく解説しています。

9. 2026年8月に送付スタートの「意向確認書」&気を付けたい便乗詐欺の手口とは

2026年8月から、公金受取口座登録法の改正に伴い、65歳以上の年金受給者を対象に「年金振込口座の情報をデジタル庁に提供し、公金受取口座として登録することに同意するか」を確認する「意向確認書」が簡易書留で順次届き始めます。

登録により、今後の給付金が迅速かつ確実に受け取れるようになります。しかし、この「意向確認書」の送付に乗じた特殊詐欺には厳重な注意が必要です。

日本年金機構や市区町村の職員が、電話や訪問で口座の暗証番号を聞き出したり、ATMの操作やスマホ送金をお願いすることは絶対にありません。

特に「手続きをしないと年金が止まる」と自動音声などで不安をあおる電話は、詐欺の典型的な手口です。

不審な連絡にはその場で応じず、家族や警察、または専用フリーダイヤルへ直ちに相談してください。決断はスピーディーに、しかし不審な要求への警戒は怠らない姿勢が、大切な老後資産を守るのです。

年金振込口座の公金受取口座登録に関する意向確認書の送付については「【年金】8月から送付開始「意向確認書」の簡易書留《届く人・届かない人》の条件とは?公金受取口座の登録手続きと注意点を解説」で詳しく解説しています。送付対象となる人や手続きフローをまとめていますので、ぜひご参考になさってください。

10. まとめ:自分の「年金見込額」を把握し、早めに老後資金計画を

これまでのデータから、厚生年金や国民年金の平均受給額、そしてその分布には、個人差や男女差が大きいことが明らかになりました。

特に厚生年金は、現役時代の収入や加入期間といった働き方によって受給額が大きく変動するため、「自分も平均程度はもらえるはず」と安易に考えるのは避けたほうがよいでしょう。

さらに、総務省の「家計調査報告」を見ると、65歳以上の無職夫婦世帯では1カ月の実支出が実収入を下回り、毎月3万円から4万円ほどの赤字が発生している実態もわかります。

年金だけでゆとりある老後生活を送るのが難しい場合も少なくありません。受給額には個人差も大きいため、まずはご自身の「受給見込額」を正確に把握することが大切です。

毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」や、日本年金機構のウェブサイト「ねんきんネット」を利用すれば、ご自身の年金記録や将来の受給見込額を簡単に確認できます。

ご自身の年金見込額と老後の生活費を比較し、不足額が明確になれば、毎月いくらを貯蓄や投資(新NISAやiDeCoなど)に充てるべきか、具体的な資金計画を立てやすくなるでしょう。

現状を早めに把握し、準備を始めることが、安心してセカンドライフを迎えるための第一歩となります。

11. 筆者からのコメント

熊谷 良子

年金改定や平均受給額の数値を目にすると不安を感じるかもしれませんが、大切なのは平均値と比較することではなく、「自分自身の現実的な手取り額」を正確に把握することです。

税金や社会保険料の天引きまで考慮した実質的な収入を知ることで、足りない資金や準備すべき金額が明確になります。

新NISAやiDeCoといった資産形成の手段も豊富にある今、早めに現状を把握して対策を始めることで、セカンドライフの安心に繋げていきたいものですね。

参考資料