もちろん子育ては楽しいことやクスリと笑える出来事、心が満たされる瞬間が盛りだくさん。ママたちは「私って世界一幸せだなぁ」と実感することも多いでしょう。

しかし、我が子を愛おしいと思う気持ちと「ほんの少しの時間でいい、ひとりで気兼ねなく好きなことをしたい」と思う気持ちは全くの別物。「あぁ、ひとりになりたい!」とどうしようもなく思ったとき、みなさんはいったいどのような対策をとっているのでしょうか。

「子どもが眠ってから、美味しいコーヒーを入れて雑誌を読んだり、録りだめていたテレビ番組を見たりしています。確実に次の日辛いのはわかってるんです。でも、『あぁ、今私は自分だけのために時間を使ってる』と思える瞬間が必要だから」(1歳の男の子のママ)

「1日家事を放棄するだけで、『しなくちゃいけない』ことがグンと減ります。なので、疲れたなと思ったら、子どもと一緒に昼寝をしたりして、家のことはさぼっちゃいます」(生後7ヶ月の女の子のママ)

「おしゃれなカフェやショッピングなど、自分の行きたい場所に思い切って行っちゃいます。もちろん、子どもがぐずったり泣いたりしたらすぐに退出する覚悟で。いっけん敷居が高そうなお店でも、案外子どもに優しく接してくれたりするので『あぁ、自分で自分の行動範囲を狭めていただけなんだな』ってホッとすることが多いです」(1歳の女の子のママ)

「辛いと思ったら、辛い気持ちを吐き出すようにしています。友人や家族に愚痴るときもあれば、SNSに正直な気持ちを投稿することも。我慢するとストレスって余計に溜まってしまうから、我慢せずに口に出すことが大切かな、って」(生後半年の男の子のママ)

「好きなミュージシャンの歌をかけて、踊ってます(笑)。子どもも笑って身体を動かしてくれることもありますよ。たまに泣かれちゃいますが、『一曲だけ我慢して!』と踊りきります。それだけでも意外とスッキリするし、気分転換になりますね」(生後8ヶ月の男の子のママ)

みなさんそれぞれ工夫されているようです。大切なのは、「今私はひとりになりたい、と強く思っているくらい疲れているんだ、ストレスが溜まっているんだ」と認めること。
そして、そう思うことは自然なことで、決して悪いことではないのです。

長い子育て期間を乗り切るために

「私ひとりで頑張らなくては」「私は母親なんだから我慢しなくては」なんて思いつめてしまうと、ますますストレスが溜まってしんどくなってしまいます。ママだって息抜きや休息は必要。ひとりになりたいな、と感じたら素直にその気持ちを言葉に出して、周囲に甘えてみてもいいのではないでしょうか。

もし、周囲に頼れる人がいないのなら、自分でできる自分へのご褒美を探してみてください。毎日頑張っている自分をいたわってあげること、これもママの大切な仕事だと思います。

大中 千景