9月20日〜26日の「動物愛護週間」が明け、改めて動物との向き合い方や保護活動への関心が高まっています。

SNSでは一時の「感動的な救助動画」がバズを生みますが、愛護週間が終った後も、現場では1匹の命を救い、育てるための過酷で継続的なケアが続いています。

本記事では、2022年に話題となった子犬「ビジュリー」の回復の軌跡を振り返りながら、感動の裏側で命を支え続ける日本の獣医師や動物看護師の「現在の働き方と待遇のリアル」にスポットを当てます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMOアニマル・ストーリー部
後ろ足が麻痺し、前足だけで道路を懸命に這っていた子犬「ビジュリー」。
保護施設で手厚い治療や丁寧なリハビリを受け、次第に頭をなでられて穏やかな表情を見せるまでに回復していく姿には目頭が熱くなります。
本記事では、そんなビジュリーの心温まる回復の軌跡をご紹介するとともに、尊い命を現場で支える獣医師や動物看護師の平均年収や待遇など、動物医療の「お金と働き方のリアル」についても詳しく解説しました。

1. 【麻痺した子犬を保護】道路を這っていたビジュリー

道路を這って移動する子犬1/5

道路を這って移動する子犬

出所:@planet.pawsible

海外のSNSで話題になっていたのは、麻痺した状態で道路を這っていた子犬「ビジュリー」を保護し、治療やリハビリを経て少しずつ回復していく様子です。

動画の冒頭では、後ろ足を動かせず、前足だけを使って懸命に進むビジュリーの姿が映し出されています。

その小さな体で必死に這って進もうとする様子は痛々しく、思わず胸が締め付けられます。

保護されたビジュリーは、発熱や痛みを抱えた状態。治療が始まり、小さな体で懸命に頑張る姿に思わず胸を打たれます。

当初はおびえた様子も見せていましたが、少しずつスタッフに慣れてきたのか、仰向けの状態で撫でられている様子も映っています。

マッサージやストレッチなどのリハビリも始まり、回復に向けた懸命なケアが続けられました。

2. 【少しずつ見せた変化】再び走れそうなほど回復

4本の足でしっかり立てるまでに回復したビジュリ―2/5

4本の足でしっかり立てるようになったビジュリ―

出所:@planet.pawsible

その結果、ビジュリーはかなり回復。4本の足でしっかり踏ん張って食事ができるまでに回復したようです

最後には優しく頭をなでられながら、スタッフの手をなめる様子も。

安心できる場所で過ごす中で、その表情からも少しずつ心の変化が感じられる場面でした。

コメント欄を見ると

  • 「あなたたちの活動は本当に素晴らしいです。犬たちに代わってありがとう」
  • 「神の祝福がありますように」
  • 「たくさんの愛を送ります」

といった、保護活動への感謝や、ビジュリーの回復を願うコメントが数多く寄せられていました。

元気を取り戻し始めたビジュリー。これからも安心できる環境で、穏やかな毎日を過ごしてくれることを願わずにはいられません。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMOアニマル・ストーリー部
後ろ足を動かせず道路を這っていたビジュリーが、治療やリハビリを重ねながら少しずつ元気を取り戻していく姿には、勇気がもらえました。
保護当初の不安そうな表情と比べると、最後には穏やかな表情を見せるようになり、その変化に思わず胸が熱くなり、涙が出そうになります。
適切な治療と温かなケアが、一つの命を支える大きな力になることを改めて感じさせられる投稿でした。

4. 感動的な救助劇の裏側にある「持続可能な保護・医療体制」と専門職のリアル

ビジュリーが見せた奇跡的な回復劇は、保護団体の熱意だけでなく、昼夜を問わず適切な初期治療や丁寧な日々のケアを継続する「動物医療の現場」があってこそ成り立っています。

命が救われる瞬間がSNSで大きな感動を呼ぶ一方で、その足元を支える獣医師や動物看護師といった専門職の持続可能な働き方にも関心が集まっています。

高度化する動物医療や手厚いケアへのニーズが高まる中、現場で働くプロフェッショナルの労働環境や経済的実態はどのようになっているのでしょうか。

ここからは、厚生労働省の統計データなどをもとに、動物医療を支える専門職の年収や待遇の「現実」について見ていきましょう。

5. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」
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参考資料