子育てをしていると「ちょっとの時間、祖父母の家で子供を預かって欲しい」「大きな行事やイベントのときは援助してくれたら助かる」という本音が出てくることがあります。いつも一緒はお互いの負担になるけれど、たまになら祖父母も喜んで協力してくれているはず。そう信じているママたちと、笑顔で孫と接している祖父母の感覚ははたして一致しているのでしょうか。

孫のために財布の紐を緩める祖父母

かわいい孫のため、祖父母たちはどれくらいお金を使っているのでしょうか。ソニー生命保険㈱が50~70代の男女1,000人に行った調査『シニアの生活意識調査2018』によると、アンケート回答者の中で孫がいたのは337人。その人たちが孫のために使った金額(1年)は「5万円~10万円未満」(21.8%)がもっとも多い回答となりました。また、全体の平均金額は12万8269円という額に登る結果に。月額にして1万円以上孫にお金を使っていると思うと、祖父母たちの負担は決して少なくないということがわかります。

孫に尽くす祖父母ばかりではない

しかし、この結果はどの祖父母にも該当するわけではありません。お年玉から誕生日プレゼント、日常的なおもちゃやお菓子まで買ってくれる近い祖父母もいれば、一切お金を出さない家というのも存在します。多くの場合、じいじとばあばは2組存在するもの。結果、夫側の両親と妻側の両親の温度差が出ている家庭も、実際少なくはないようです。

・「義母から褒められた息子の服。それは実母からのプレゼントでした。『あっちのばあばが買ってくれたんだよ!』と無邪気に話す息子に、義母は何か感じていたようです」

・「実母から誕生日に欲しいものを聞かれた我が子に『ばあばはいつもプレゼントくれるけど、あっちのばあばは何にもくれないんだよ!』と伝えられてしまいました。誕生日くらい当然孫にプレゼントをしているものだと思っていた実母は驚いた様子でした」お互い顔を合わせる機会のない祖父母同士。ライバル関係というわけではありませんが、向こうがどのような距離で孫と接しているかというのは、やはり気になるようです。無邪気な子供を通し、相手の状況を知ってしまうと複雑な感情も生まれるのでは?と、伝言係をしてしまう我が子にハラハラする場面が出てくるようです。

尽くしてくれる祖父母も本当は