たまに預かってくれて、程よく援助してくれる祖父母。こちらにとっては大変ありがたい状況です。しかし、それは本当に喜んでやってくれていることなのでしょうか。実際の祖父母側の意見を聞いていました。

・帰省してくれるのはうれしいけれど、たまのことだからという金銭的な負担がとにかく大きい。旅費・食費・プレゼントすべて出してあげるため、その日に向け貯金をして備えています。・久々に孫に会うと体力的にきつい。いつも使わない筋肉を使って遊ぶので、しばらく体がしんどい。

・娘が近くに住んでいるので、よく孫の面倒で呼び出される。短時間ならいいが、自分が仕事に行くために病み上がりの子供を一日中預けられヘトヘト。

・お嫁さんの考え方に合うよう子供と接するのが大変。アレルギーや事故など、気にすることが多いので正直面倒な時がある。
孫はかわいいだろうと祖父母に甘え、実は力以上のことを求めてしまっているパパママ世代。こちらがモヤモヤするように、祖父母にも孫疲れを誘発させてしまっているパターンも多いようです。

お世話してもらうほうも配慮を

孫疲れに孫ブルー、そんな単語を自分の親たちから聞かないためには、どうしたらよいのでしょうか。孫に興味がない祖父母よりも、愛が伝わってくるとついつい甘えてしまう気持ちもわかります。しかし、実際は急な依頼に自分の予定をキャンセルしたり、生活を犠牲にしている可能性もあります。育児のこだわりもあると思いますが、自分のできる範囲以外のことは命にかかわること以外、祖父母の負担にならない範囲でお願いするなどの配慮も必要です。

また、一切孫に尽くさない祖父母にも何らかの理由がある場合もあります。金銭的にきつい・持病がツライ、お嫁さんに気を使って疲れるなど、決して冷たいばかりではないということも考えてあげてもいいかもしれません。祖父母は、好意で関わってくれています。そこには、お互いの負担やストレスにならないような距離感があるべきことを、もう一度考えてみてもいいのではないでしょうか。

<参考>
『シニアの生活意識調査2018』ソニー生命

LIMO編集部