6. まとめ:「全体水準」を把握したうえで、自分の数字と照らし合わせよう
老後の資産形成を考えるとき、金融の世界では「まず現状を把握し、次に目標との差分を数字で確認する」というアプローチが基本です。年金の準備も、考え方は同じではないでしょうか。
今回紹介した年齢別の平均受給額は、「同世代はどのくらい受け取っているか」という全体水準を知るための参考になります。
自分の年金見込み額(「ねんきん定期便」またはねんきんネットで確認可能)と平均値を比較することで、「自分は平均並みか、それとも不足する可能性が高いか」というおおよその見当がつきます。
そのうえで、老後の生活費(1カ月あたりの見通し)と年金見込み額の差額を出してみましょう。
不足分が見えてくれば、NISAやiDeCoを活用した積立でいくら準備すべきかという目標額も自然と設定しやすくなります。
住民税や介護保険料の通知書が届くこの時期。「老後の家計をどう設計するか」を具体的に考え始める良いタイミングかもしれません。まずはご自身の年金見込み額を確認するところから、始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
石津 大希