英国がEU離脱しても日本経済は大丈夫。むしろ漁夫の利も!?

重要なことは、「英国がEUを離脱しても、フランス人と英国人のアルコール摂取量は変化しない」ということです。それなら、ワインとスコッチの合計の売り上げは減りませんから。

短期的には欧州経済が混乱する可能性があります。しかし、欧州の企業は随分前から準備をしてきたはずですから、それほどの大混乱は生じないと考えて良さそうです。

仮に短期的な混乱が生じたとしても、対応できないような問題は少ないでしょう。英国がEUに加盟する前も、特に問題なく経済は廻っていたわけですから。

評論家やマスコミは悲観的な話や問題点の指摘が好きなので、「英国のEU離脱で深刻な影響が懸念される」といった発言も多く聞かれますが、過度な懸念は不要です。

日本経済には漁夫の利も

ドイツ車に乗っている英国人の中には、ドイツ車に関税がかかるようになると、「日本車もドイツ車も関税がかかるなら、日本車を買おう」と考える人がいるかもしれません。英国車に乗っているフランス人の中にも、同様の人がいるかもしれません。

さらに言えば、英国がEUを離脱したあと、日本と自由貿易協定を締結する可能性もあります。英国が「どこかと自由貿易協定を結びたい。EUがダメなら日本だ」と考える可能性もあるからです。そうなれば、英国内のドイツ車の売り上げの多くが日本車に振り替わるかもしれません。

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介