2. 【厚生年金加入期間の長さがカギ】現役時代の働き方別《65歳以降の年金目安》5パターン
働き方が多様化するなか、「自分は将来どのくらい年金を受け取れるのか」と気になる人も多いでしょう。
厚生労働省は2026年度の年金額改定にあわせて、「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」を公表しています。
これは、働き方や年金加入歴ごとの受給額を試算したもので、自身の将来を考える際の参考になります。
ここでは、2026年度に65歳となる人を想定した5つのモデルケースを紹介します。
2.1 「平均年収610万の会社員」vs「自営業」老後の年金はどれほど差がつく?《ライフコース別年金シミュレーション》
【ケース1】会社員として長く働いた男性(厚生年金中心)
- 想定:平均年収 約610万円(月額換算50万9000円)で40年就業
- 年金月額の目安: 17万6793円
受給額は、老齢基礎年金約7万円と老齢厚生年金約10万7000円を合わせた金額です。
厚生年金へ長期間加入しているため、比較的高い受給額となっています。
【ケース2】自営業・フリーランスの男性(国民年金中心)
- 想定:厚生年金加入が短く(約7年)、国民年金期間が長い
- 年金月額の目安: 6万3513円
国民年金が受給額の中心となるため、会社員と比べて受給額は大きく少なくなります。
老後は預貯金や私的年金など、公的年金以外の備えも重要になります。
【ケース3】キャリアを積んだ女性(厚生年金中心)
- 想定:平均年収 約427万円(月額換算35万6000円)で33年就業
- 年金月額の目安: 13万4640円
女性は勤務期間や収入水準などの違いから、男性より受給額が低くなる傾向があります。
【ケース4】自営業などで働いた女性(国民年金中心)
- 想定:厚生年金期間が短い(約6年)
- 年金月額の目安: 6万1771円
厚生年金への加入期間が短いことから、受給額の多くは国民年金となります。
【ケース5】専業主婦の期間が長かった女性(第3号被保険者中心)
- 想定:扶養内期間が長い
- 年金月額の目安: 7万8249円
第3号被保険者は保険料を個別に納めなくても老齢基礎年金を受け取れますが、厚生年金部分が少ないため、受給額は比較的少なくなります。
2.2 厚生年金への加入歴が受給額に大きく影響
同じような期間働いていても、厚生年金への加入期間によって受給額には月10万円以上の差が生じるケースがあります。
とくに、自営業が中心だった人(ケース2・4)や専業主婦期間が長い人(ケース5)は、公的年金だけで生活費を賄うことが極めて難しい実態が浮かび上がります。
