3. 【年金の繰上げ・繰下げ】実際に選ばれているのはどっち?

実際のところ、受給時期を変更している人はどのくらいいるのでしょうか。令和6年度末時点のデータを見ると、繰上げ受給を選んだ人の割合は1.2%、繰下げ受給を選んだ人の割合は1.9%となっており、後ろ倒しを選択する人の方が多くなっています。

厚生年金保険(第1号) (老齢厚生年金)受給権者の繰上げ・繰下げ受給状況の推移2/4

厚生年金保険(第1号) (老齢厚生年金)受給権者の繰上げ・繰下げ受給状況の推移

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 繰上げ率:1.2%
  • 繰下げ率:1.9%

現時点で、すでに繰下げ受給の利用者が繰上げを上回る結果となっています。さらに「70歳時点」での割合にフォーカスすると、繰下げ率は4.2%まで跳ね上がっており、ここ数年で利用者が目立って増加していることが分かります。

3.1 70歳時点で進む繰下げ選択の広がり

厚生年金保険(第1号) (老齢厚生年金) 70 歳の繰上げ・繰下げ受給状況の推移3/4

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

70歳時点での状況を見ると、繰下げ受給の割合はさらに高まっています。令和6年度の統計では4.2%に達しており、過去と比較しても増加傾向がより鮮明になっています。法改正によって繰下げできる年齢の上限が引き上げられたことも、こうした動きを後押ししていると考えられます。

その一方で、繰上げ受給を選ぶ人は少ない状態が続いており、早くもらうことよりも「受給額を増やして老後に備える」というスタンスを取る人が増えていると言えます。