5. 無理なく貯蓄を増やすには?長く続けるために意識したいポイント
貯蓄で大切なのは、一時的に無理をすることではなく、長期間にわたって無理なく続けられる仕組みを作ることです。そのためには、家計への負担を抑えながら、自然にお金が残る環境を整えていくことが重要になります。
NISAやiDeCo、投資信託など資産形成の選択肢は増えていますが、商品選びを始める前に取り組みたいのが、現在の家計状況を把握することです。
毎月どの程度なら無理なく積み立てられるのかを確認しておくことが、結果として長く続く貯蓄につながります。
5.1 家計を見直す
以前はノートに手書きで家計簿をつける方法が一般的でしたが、現在は家計簿アプリを活用することで、収支を手軽に管理できるようになっています。
また、過去の記録を見返しながら支出の変化や傾向を確認できる点も、大きなメリットといえるでしょう。
ただし、記録すること自体が目的になってしまうケースも少なくありません。家計簿は数字を記録するためではなく、支出を分析し、改善につなげるために活用することが本来の目的です。
見直す際に最初に確認したいのは、毎月ほぼ一定額が発生する固定費です。
- 電気代などの光熱費
- 保険料
- 通信費や各種サブスクリプション
契約内容を見直したり、利用していないサービスを解約したりするだけでも、支出を抑えられる可能性があります。削減できた分を貯蓄へ回す習慣をつくることが大切です。
5.2 所得控除や非課税制度を活用する
手元に残るお金を増やす方法として、所得控除や非課税制度を活用することも欠かせません。年末調整や確定申告で適切に手続きを行えば、税負担が軽減され、結果として手取り額が増える場合があります。
また、運用益が非課税となるNISAを利用すれば、税負担を抑えながら資産形成を進めることもできます。
代表的な制度には次のようなものがあります。
- 医療費控除
- 生命保険料控除
- 寄付金控除
- 小規模企業共済掛金等控除
- NISA
これらの制度は、利用しなければ本来受けられるメリットを得ることができません。手続きが面倒だからと利用を見送ってしまうと、節税できる機会を逃してしまう可能性があります。
制度の内容を理解し、利用できるものは積極的に取り入れることで、より安定した資産形成につなげやすくなるでしょう。