「昔は、ビッグ(貸付信託)に預けていたら年7%も付いたのよ。銀行に預けるだけで増えた時代があったのよ」

筆者が銀行員として窓口にいた頃、定期預金の金利優遇キャンペーンの受付をしながら、こんな話をよくお客さまから聞かされていました。当時キャンペーン金利は5年もので年1.5%前後。「ずいぶん下がったものね」と話しながらも、「まだ増えるならいいか」と預けてくださる方が多かったことを覚えています。

その後、日本の金利は1%を切るのが当たり前になり、普通預金は0.001%〜0.01%という超低金利時代へ。「銀行にお金を預けに行く電車代の方が高くつくね」と、一緒に苦笑いをしたものです。

ところが2024年3月のマイナス金利政策解除以降、金利のある世界が少しずつ戻りつつあります。2026年6月募集の個人向け国債(5年)は年1.86%まで上昇。マイナス金利解除前の2024年初頭は0.25%だったことを考えると、大きな変化です。

そしていま、大手信託銀行でも定期預金の金利優遇キャンペーンが始まっています。「昔の高金利には届かないけれど、ここまで戻ってきたのか」と感じてしまうような水準です。