3. 【令和8年8月から】「高額療養費の見直し」2つのポイントをみる
令和8年8月からは、医療費全体の伸びなどを踏まえ、将来にわたってこの安心な制度を維持するために、負担能力に応じた見直しが行われます。今回の改定は、一部で毎月の負担額が引き上がる代わりに、長引く治療による負担を抑える「新しい年間のストッパー(セーフティネット)」が新設されるのが大きな特徴です。
3.1 ①【新設】「高額療養費の年間上限」
外来(通院)の特例とは別に、入院なども含めた高額療養費制度全体に対して、新たに「年間の自己負担上限」が作られます。
■長引く治療を受ける方のための仕組み
これまでは「1カ月ごと」の限度額が基本でした。そのため、毎月の限度額には届かなくても、何カ月も治療が続くと支払いが積み重なって家計を圧迫することがありました。新制度は、そんな長期療養者の経済的負担を減らすためにつくられました。
■上限に達した後は支払いが不要に
月ごとの自己負担額が積み上がってこの新しい「年間上限額」に達した後は、その年の残りの期間、窓口での医療費の支払いが不要になります。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)