1. 60歳代・70歳代おひとりさまの貯蓄額はいくら?平均と中央値から「ふつう」の金額を解説
金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によれば、単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)は以下のようになっています。
※ここでの金融資産保有額とは、預貯金に加えて株式、投資信託、生命保険などを含めた合計金額を指します。
ただし、日常的に利用する普通預金の残高は含まれていない点に注意が必要です。
1.1 単身世帯における60歳代・70歳代の貯蓄額、平均と中央値の内訳
- 60歳代(単身世帯):平均1364万円/中央値300万円
- 70歳代(単身世帯):平均1489万円/中央値500万円
60歳代では平均「1364万円」に対し、中央値は「300万円」と約4.5倍の差が見られます。
また、70歳代では平均「1489万円」に対し、中央値は「500万円」と約3倍の開きがあります。
この差は、一部の金融資産を多く保有する世帯が平均値を引き上げていることが要因と考えられます。
その一方で、金融資産を保有していない「貯蓄ゼロ」の世帯も一定数存在します。
単身世帯におけるその割合は、60歳代で30.4%、70歳代で20.4%に達しており、特に60歳代では約3人に1人が該当する計算です。
まとまった資産を持つ層と、ほとんど持たない層に二極化しており、同年代の中でも大きな個人差がある状況がうかがえます。

