2. 【厚生年金】ひと月15万円以上もらう人の割合は?

厚生労働省の資料「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、現在の厚生年金の平均受給月額は以下のとおりです。

2.1 男女で約6万円の開き。平均月額はいくら?

【男女別】厚生年金の月額ゾーンごとの受給権者数1/3

【男女別】厚生年金の月額ゾーンごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(色枠はLIMO編集部で追加)

  • 全体平均:15万289円
  • 男性平均:16万9967円
  • 女性平均:11万1413円

※国民年金(老齢基礎年金)部分を含みます。

全体の平均は約15万円ですが、これを男女別に見ると約6万円もの開きがあります。では、この平均額である「月額15万円以上」を受け取っている人の割合はどのくらいでしょうか。

  • 男性:約68.8%(735万998人 ÷ 1067万9944人)
  • 女性:約12.3%(66万4486人 ÷ 540万5752人)

男性の約7割が15万円以上を受け取っているのに対し、女性は約1割(約8人に1人)にとどまり、非常に大きな格差が浮き彫りになっています。

ここで、個人差をより詳細に把握するため、受給額を「5万円刻み」にした分布数と割合を見てみましょう。

2.2 【5万円刻みの分布】女性の約半数が「月10万円~15万円未満」に集中

【男女別】厚生年金の月額分布グラフ2/3

【男女別】厚生年金の月額分布グラフ

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉(計:1608万5696人)

  • 5万円未満:23万7835人(1.5%)
  • 5万円以上~10万円未満:281万6139人(17.5%)
  • 10万円以上~15万円未満:501万6238人(31.2%)
  • 15万円以上~20万円未満:498万7811人(31.0%)
  • 20万円以上~25万円未満:266万2397人(16.5%)
  • 25万円以上~30万円未満:34万5993人(2.2%)
  • 30万円以上:1万9283人(0.1%)

〈男性〉(計:1067万9944人)

  • 5万円未満:6万6039人(0.6%)
  • 5万円以上~10万円未満:92万3911人(8.7%)
  • 10万円以上~15万円未満:233万8996人(21.9%)
  • 15万円以上~20万円未満:441万4218人(41.3%)
  • 20万円以上~25万円未満:257万8659人(24.1%)
  • 25万円以上~30万円未満:33万9320人(3.2%)
  • 30万円以上:1万8801人(0.2%)

〈女性〉(計:540万5752人)

  • 5万円未満:17万1796人(3.2%)
  • 5万円以上~10万円未満:189万2228人(35.0%)
  • 10万円以上~15万円未満:267万7242人(49.5%)
  • 15万円以上~20万円未満:57万3593人(10.6%)
  • 20万円以上~25万円未満:8万3738人(1.5%)
  • 25万円以上~30万円未満:6673人(0.1%)
  • 30万円以上:482人(0.0%)

男性のボリュームゾーンが「15万円以上~20万円未満(41.3%)」であるのに対し、女性は「10万円以上~15万円未満(49.5%)」に半数近くが集中しています。

さらに女性は「10万円未満」の割合も38.2%(3.2%+35.0%)にのぼります。

結婚・出産などのライフイベントによるキャリアの中断や働き方の変化が、年金額に大きく影響していることがこの分布からもはっきりと読み取れます。