3. 【みんなの貯蓄】元銀行員が解説!家計管理で今やるべきこと

3.1 40歳代は「支出の最大化」を乗り越える

40歳代は、住宅ローンの返済や子どもの教育費が重なり、支出が最も膨らみやすい時期です。収入がある程度増えていても手元に残りにくく、「貯蓄ができていない」と感じる世帯が多くなります。

そんな40歳代では、まず固定費の見直しに取り組むことが重要です。通信費や保険料、サブスクリプションサービスなどを定期的に確認し、「削減できる支出はないか」ということを点検しましょう。

また、支出がひと段落する50歳代に向けて、先取り貯蓄の仕組みを小さくでも整えておくと、その後の貯蓄ペースが大きく変わります。

3.2 50歳代は老後資金準備のラストスパート

いよいよセカンドライフが近づく50歳代では、老後資金を準備するラストスパートに入ります。子育てがひと段落して、貯蓄に回す余裕が増えてくる方もいるかもしれません。

この時期に取り組みたいのが、老後資金の具体的な算出です。セカンドライフの暮らし方や収入の変化などを踏まえたうえで、「65歳時点で老後資金がいくら必要か」ということを細かく計算してみましょう。

それにより、「現在の貯蓄からどれくらい足りないか」「そのためには毎月いくら貯蓄に回す必要があるか」ということが明確になります。

3.3 60歳代は「守りながら使う」への転換期

60歳代では、退職金や保険の満期金などまとまった金額を受け取ることが多くなる時期です。その一方、定年退職を迎えて資産の取り崩しが始まるタイミングでもあります。

60歳代で大切なのは、「これまで貯めた資産をいかに長持ちさせるか」ということです。まずは家計がどのように変化するかをきちんと把握し、なるべく取り崩し額を最低限に抑えることを意識してください。

また、これまで株式や投資信託などで運用に取り組んでいた場合は、ポートフォリオを守りの構成へ変えることも検討してみましょう。

3.4 70歳代は収入と支出を正しく把握する

60歳代では仕事を続ける人も多い一方、70歳代になると公的年金だけで暮らす世帯も増えてきます。

この世代で大切なのは、毎月の収入と支出を正しく把握することです。「年金だけで生活費を賄えているのか」「賄えない場合、毎月どれくらいの赤字が出ているのか」ということを可視化できるようにしましょう。

赤字が出る場合は、今ある貯蓄で何年間取り崩しができるのかシミュレーションすることも重要です。