3. 【個人向け国債】運用前に押さえておきたい仕組みと活用のヒント

利率や発行額だけでなく、運用を始める前に確認しておきたい仕組みもあります。

3.1 中途換金のルール

個人向け国債は、発行後1年を経過すれば額面1万円単位で中途換金できます。国が買い取るため元本割れリスクはありませんが、中途換金時には直前2回分の各利子相当額(税引前)に0.79685を乗じた金額が差し引かれます。

たとえば直前2回の利子の合計が1万円であれば、差し引かれる金額は7968円です。元本そのものは戻ってくる点が、個人向け国債ならではの大きな特徴です。

3.2 退職金や老後資金との相性

変動10年は半年ごとに適用利率が見直されるため、金利上昇局面で恩恵を受けやすい商品です。固定5年と固定3年は発行時の利率が満期まで変わらないため、運用結果を購入時点で見通せます。

退職金などまとまった資金を、預金より少し高い利回りで安全に置きたい人にとって、3種類の使い分けが選択肢となります。利率を確定させたい人は固定5年や固定3年、金利上昇を取り込みたい人は変動10年といった使い分けが参考になります。