リンゴのマークでおなじみのグローバル企業、アップル(AAPL)。iPhoneやMacBookなど、世界中に数多くのユーザーやファンを持つ同社は、株式市場でも常に世界中から高い注目を集め続けている存在です。

そんな誰もが知るアップルですが、実は大人気ファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称“オルカン”のポートフォリオにも、主要銘柄としてしっかりと組み入れられています。普段、この投資信託を通じて間接的にアップルの株式を保有している方もきっと多いのではないでしょうか。

世界の市場を牽引する主要企業の動向を個別に知ることは、ご自身の資産形成の状況をより深く理解する上でも非常に有益です。そこで、「もし個別株として直接投資していたらどうなっていたのだろう」と気になったことがある方に向け、今回は客観的なデータをもとにその実態を紐解いていきます。

アップルの最新株価や為替レートに基づき、現在1株を購入するのに必要な目安金額や、1年前に100万円を投資していた場合の運用シミュレーションについて、分かりやすく検証していきましょう。

【本記事における計算の注意点】

記事内で紹介している購入目安や過去の運用試算は、純粋な株価と為替レートのみを用いて計算しています。実際の個別株投資においては、取引の際にかかる「売買手数料」や、円を米ドルに換える際にかかる「為替手数料(スプレッド)」が発生します。そのため、実際の取引金額や評価額は、記事中にある計算の目安と少し前後する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

1. アップルはオルカンの主要銘柄

「オルカン」の愛称で親しまれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)において、アップル(AAPL)はどれくらい組み入れられているのでしょうか。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 組入上位10銘柄1/3

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 組入上位10銘柄

出所:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 月報」をもとにLIMO編集部作成

最新のレポートによると、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)におけるアップル(APPLE INC)の組入比率は4.3%となっており、全体の第2位に位置しています。

1位のエヌビディア(NVIDIA CORP)の4.9%、3位のマイクロソフト(MICROSOFT CORP)の2.9%などとともに、ファンドのパフォーマンスにおいて重要な役割を果たしていることが分かります。

このように、投資信託を通じて全世界に分散投資をしているつもりでも、私たちは投資信託を通じてアップルのような世界的大企業の成長の恩恵をしっかりと受けているのです。

2. アップル(AAPL)に1年前に100万円投資していたら…シミュレーション

アップル(AAPL) 直近1年間の株価チャート2/3

アップル(AAPL) 直近1年間の株価チャート

出所:TradingView

では、このアップルに1年前に直接投資をしていた場合、資産はどのように変化していたでしょうか。

ここでは、1年前に100万円を原資としてアップル株を購入し、現在まで保有し続けた場合のシミュレーションを行ってみます。

1年前と現在の株価および為替レートの推移を振り返りながら確認しましょう。

2.1 計算プロセスとシミュレーション結果

当時の為替レートは1ドル=143.479円、アップルの株価は198.78ドルでした。

そして現在は、株価が295.63ドル、為替レートが1ドル=160.2円へとそれぞれ推移しています。

このデータをもとに計算したプロセスは以下の通りです。

  • 購入株数 = 1000000円 ÷ 143.479円 ÷ 198.78ドル = 約35.0619株
  • 現在の評価額 = 購入株数(35.0619株) × 295.63ドル × 160.2円 = 約1,660,491円

計算の結果、1年前に投資した100万円は、現在のレートに換算すると約1,660,491円という評価額になります。

この1年間で、株価自体の値動きと為替の推移の双方が組み合わさり、このような試算結果が得られました。

3. 株高×円安の影響

米国株への投資成果を考える上で、株価そのものの動きに加えて重要となるのが「為替レート(米ドル/日本円)」の動きです。

私たちが円建てで資産を評価する際、為替の変動は全体の評価額に大きく影響します。この1年間の為替の推移についても確認しておきましょう。

米ドル/日本円 直近1年間の為替チャート3/3

米ドル/日本円 直近1年間の為替チャート

出所:TradingView

とくにここ数年は円安基調です。直近では159円台後半を推移していましたが、6月に入り160円台に突入。

株高・円安により資産が大きく膨らみ、利益確定のタイミングに悩んでいる方は少なくないでしょう。

3.1 いまアップルに投資するなら日本円でいくら必要?(1株あたりの目安)

それでは、現在から新たにアップル株を1株購入しようとした場合、日本円でいくら必要になるのでしょうか。

最新のデータを用いて算出してみます。

  • 1株あたりの購入目安額 = 295.63ドル × 160.20円 = 約47,360円

現在、アップル株を個別で1株購入するための目安は約47,360円となっています。

米国株は日本株とは異なり、多くの銘柄が1株単位から購入できる仕組みになっているため、比較的少額からでも個別の企業の株主になることが可能です。

投資信託を通じた全世界へのバランスの良い分散投資をベースとしつつ、このように上位に組み入れられている主要企業の個別の仕組みや推移を理解することは、投資への視野を広げる良いきっかけになるでしょう。

【免責事項】

  • 投資にはリスクが伴います。
  • 本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。

参考資料

ファイナンス部