3. 約40年間厚生年金に加入した男性の受給額はどのくらい?
厚生労働省は2026年度の年金額改定にあわせて、「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」も公表しています。
これは、公的年金への加入状況をもとに、65歳時点で受け取る年金額の水準や分布を推計したものです。
公表データを見ると、厚生年金への加入期間が長い人ほど受給額は高くなる傾向があり、国民年金のみの場合は月額6万円程度にとどまるケースが多く見られます。
また、同じ公的年金制度の中でも、就業年数や働き方、男女の違いによって受給額には大きな開きがあります。
2026年度は年金額が引き上げられましたが、ライフコースによる差は依然として大きい状況です。
3.1 平均年収約610万円で働いた男性のモデルケース
厚生年金に約40年間加入し、平均年収がおよそ610万円だった男性の場合、2026年度の年金受給額は月額17万6793円と見込まれています。
この金額には老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方が含まれており、基礎年金約7万円に加えて、現役時代の報酬に応じた厚生年金が上乗せされています。
これは長期間にわたり厚生年金へ加入してきたケースに該当し、公的年金の受給水準としては比較的高い部類に入るといえるでしょう。
