3. 【50万円で試算】個人向け国債の受取利息はいくら?
個人向け国債を50万円購入して満期まで保有した場合、受取利息がどのようになるのかタイプ別に試算します。
変動10年を10年間保有した場合、受取利息は税引前で90,000円、税金を差し引いた手取り利息は71,716円となります。
なお、変動10年は実勢金利に応じて半年ごとに適用利率の見直しが行われる仕組みです。そのため、実際の受取利息は今後の金利変動によって変わります。ここでは便宜上「10年間金利が一切動かなかった場合」を想定して試算しています。
固定5年を5年間保有した場合、受取利息は税引前で48,750円、手取り利息は38,846円となります。
固定3年を3年間保有した場合、受取利息は税引前で23,400円、手取り利息は18,646円となります。
変動10年は今後金利が上がれば受け取れる利息が増える可能性もあります。「今の金利で確定させたいか、様子を見ながら持ちたいか」は、そのときどきの家計の状況によっても変わってくると思います。
4. 【中途解約したら?】個人向け国債の注意点
個人向け国債は、発行から1年が経過すれば1万円単位で中途換金を行うことができます。
ただし、中途換金を実施する際には一定の差し引きが発生するため注意が必要です。
具体的には、直近2回分の各利子相当額に0.79685を乗じた金額が換金時に差し引かれるルールとなっています。
5. 現役FPが解説!【国債だけで十分?】保障・貯蓄とのバランスで考えたいこと
個人向け国債は、元本割れの心配がほとんどなく、コツコツと安心して続けられる商品です。ただ、資産形成を考えるときは、国債のような貯蓄性の高いものだけでなく、万一のときに備える保障とのバランスも大切にしたいところです。
これまで約2000世帯のご相談に携わってきたなかでも、貯蓄や運用にばかり目が向いて、保険などの保障が手薄になっている方を見かけることがありました。逆に、保障ばかりに偏って貯蓄が進んでいないケースも同様です。
個人向け国債はあくまで資産形成の土台の一つとして、保障とのバランスを見ながら、無理のない範囲でコツコツ続けていくことをおすすめします。
6. まとめ
2026年7月募集分の個人向け国債の金利は、変動10年が1.8%、固定5年が1.95%、固定3年が1.56%となりました。
商品性や金利面から、個人向け国債の購入を検討する場面もあるでしょう。
50万円を購入して確実に想定の利息を受け取るためには、満期償還まで保有し続ける必要があります。
個人向け国債は「変動10年・固定5年・固定3年」の3種類で展開されています。
単に金利の高さだけで選択するのではなく、途中で解約せずに保有し続けられるかを十分に考慮して判断しましょう。
参考資料
渡邉 珠紀
