雨の季節を美しく彩るアジサイ。お気に入りのアジサイが庭や鉢植えできれいに咲いたら、「もっと株を増やして、たくさんの花を楽しみたい」と思ったことはありませんか?

実は、アジサイは植物のなかでも比較的根が出やすく、初心者でも手軽に「挿し木(さしき)」で増やすことができる植物です。

今回は、アジサイの挿し木に最適な時期や、失敗を防ぐための具体的なステップ、さらに最近SNSや園芸店でもよく見かけるおすすめの品種をご紹介します。

1. この記事で紹介する「アジサイの挿し木」にまつわるあれこれ

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アジサイの挿し木を手に持っている女性

VH-studio/shutterstock.com

  • 日陰の定番花アジサイ《挿し木の適期》増やすなら今!
  • 日陰の定番花アジサイ《挿し木の手順》
  • 挿し木した後の《管理方法》
  • 挿し木におすすめの《アジサイ品種》3選
  • 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

※自分で増やしたアジサイの苗を、無断で販売したり他人に譲渡したりすることは、法律で禁止されている場合があります。挿し木はあくまで個人で楽しむ範囲でおこないましょう。

2. 日陰の定番花アジサイ《挿し木の適期》増やすなら今!

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2本のアジサイの挿し木

La Huertina De Toni/shutterstock.com

アジサイの挿し木におすすめなのは、6月上旬から7月中旬頃の梅雨のシーズンです。花が終わったあとの剪定で切り落とした枝を、そのまま活用してもよいでしょう。

この時期は湿度が高く、日差しも強すぎないため、切り取った枝が乾燥しにくく、発根率が上がります。

3. 日陰の定番花アジサイ《挿し木の手順》

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アジサイの挿し木を持っている人の手

La Huertina De Toni/shutterstock.com

3.1 挿し穂をつくる

今年伸びた元気な枝を、2〜3節の長さに切ります。一番上の節の葉を2枚程度残し、それより下の葉は取り除きましょう。土に挿す切り口をカッターなどで斜めにカットしておくと、吸水しやすくなります。

3.2 水揚げをする

切り口を傷つけないように、水を入れた容器に挿し穂を浸します。1時間程度、しっかり水を吸わせましょう。このとき、水に市販の発根促進剤を混ぜておくと、その後の根付きがスムーズになります。

3.3 土に挿す

湿らせておいた挿し木用の土に、割り箸などで深さ3〜5cmほどの穴を開けます。穴に挿し穂を入れ、周りの土を指で軽く押さえて、グラグラしないように固定しましょう。

4. 挿し木した後の《管理方法》

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アジサイの苗を持っている画像

Mariia Boiko/shutterstock.com

4.1 水切れに気をつける

挿し木直後は直射日光や雨風が当たらない、風通しの良い明るい日陰で管理。根がない状態なので、土が乾くとすぐに枯れてしまいます。こまめに観察して、土が乾いていたら、優しく水やりしましょう。

4.2 発根するまで挿し穂に触れない

発根したかどうか気になって、挿し穂に触れて確認しないようにしましょう。1ヶ月ほど経つと、小さな新芽や新しい葉が動き出します。これが発根したサインです。

4.3 しっかり発根したら植え替える

発根後は少しずつ明るい場所に移動して、太陽の光に慣れさせましょう。根がしっかりと張り、新芽が十分に育ったら、一回り大きな鉢に植え替えます。

5. 挿し木におすすめの《アジサイ品種》3選

5.1 ピラミッド型の白い花がナチュラルな「カシワバアジサイ」

カシワバアジサイ5/11

ピラミッド型の白い花がナチュラルな「カシワバアジサイ」

billysfam/shutterstock.com

カシワに似た深い切れ込みのある大きな葉と、ピラミッド型にまとまって咲く白い花房が特徴的なカシワバアジサイ。一般的な丸いアジサイとはひと味異なり、庭のアクセントに最適です。

初夏のみずみずしい花だけでなく、秋になると葉が深く美しい赤色に紅葉するため、長期間にわたって観賞を楽しめます。

※参考価格:1500円~2500円前後(4号ポット苗)

5.2 白からピンクに変化する花が美しい「ノリウツギ」

ノリウツギ6/11

白からピンクに変化する花が美しい「ノリウツギ」

Flower_Garden/shutterstock.com

ノリウツギはカシワバアジサイと同様に、円錐状の花が特徴。開花期が通常のアジサイよりも少し遅めの7〜9月頃で、夏の庭を彩る貴重な存在です。

咲き進むにつれて白から淡いピンクへと花色が変化。どこで剪定しても花芽が付きやすく、翌年しっかりと咲いてくれます。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

5.3 鮮やかなカラーとボリューム感が魅力の「西洋アジサイ」

西洋アジサイ7/11

鮮やかなカラーとボリューム感が魅力の「西洋アジサイ」

kazutaka.Japan/shutterstock.com

日本原産のアジサイが海外に渡り、品種改良されて日本に逆輸入された西洋アジサイ。ボリューム満点の花が咲き、青や紫のほか、ピンクや赤など花色が豊富です。

花弁が幾重にもなる豪華な八重咲きや、コンパクトにまとまるミニ品種など、毎年のように新しい品種が誕生しています。

※参考価格:1000円~3000円前後(3号ポット苗)

6. お気に入りのアジサイを挿し木で増やそう

梅雨の時期に少しの手間をかけてあげると、翌年以降にたくさんのお花を楽しめるようになるアジサイの挿し木。自分で根付かせた株が、初めて花を咲かせたときの感動はひとしおです。

庭のアジサイを剪定する際に、捨ててしまう枝を活用することで、小さな命を育てる醍醐味も味わえるでしょう。ぜひこの機会に、自分の手でお気に入りのアジサイを増やす楽しさを体感してみませんか。

7. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い8/11

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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