梅雨の風物詩としてなじみ深いアジサイ。わが家の庭でも毎年変わらず美しい花を咲かせ、梅雨時の庭を鮮やかに彩ってくれます。

筆者がアジサイに惹かれるのは、時とともに移ろう繊細な花色や、雨に濡れていっそう深まる風情。今回はわが家の庭に植えてよかったと実感しているアジサイを9種、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「植えてよかったアジサイ」にまつわるあれこれ

1/14

フェンスの前に咲いている、淡い紫やピンクのアジサイ

筆者撮影

  • 半日陰の庭に植えてよかった!ボリューム満点の《定番アジサイ》2選
  • 半日陰の庭に植えてよかった!上品で美しい《ガクアジサイの品種》2選
  • 半日陰の庭に植えてよかった!野趣あふれる《ガクアジサイ》5選

※アジサイの花弁(花びら)のように見える部分は、正確には花弁の外側にあるガクが変化したものですが、この記事では便宜上「花弁」と表記しています。

※この記事では、兵庫県で筆者が実際に育てている植物をご紹介します。開花時期や育てやすさは、お住まいの地域や育てている環境、品種等によって異なりますので、ご注意ください。

2. 半日陰の庭に植えてよかった!ボリューム満点の《定番アジサイ》2選

2.1 昔ながらの丸い「ホンアジサイ」

ホンアジサイ2/14

昔ながらの丸い「ホンアジサイ」

筆者撮影

手まりのようなコロンとした花が愛らしいホンアジサイ。この花が色づき始めると、今年もまたしっとりとした梅雨の季節が訪れたことを実感します。

目が覚めるような鮮やかな色彩を見るたびに、自然の美しさに心が洗われるようです。時を重ねるほど株に風格が出て、庭の主役として存在感を放ちます。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

2.2 純白が美しく、剪定が簡単な「アナベル」

アナベル3/14

純白が美しい「アナベル」

筆者撮影

アナベルは大輪ながらも、ふんわりと軽やかな花姿。周りの植物ともうまく調和して、暗くなりがちな梅雨時期の庭に明るさを添えてくれます。

咲き始めのライムグリーンから透き通るような純白へ、そして秋には再び渋い緑へと変化。どこで剪定しても翌年確実に花を咲かせるたくましさが、植えてよかったと思うポイントです。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

3. 半日陰の庭に植えてよかった!上品で美しい《ガクアジサイ》2品種

3.1 光が弾けるような「墨田の花火」

墨田の花火4/14

光が弾けるような「墨田の花火」

筆者撮影

名前どおり、夜空で弾ける打ち上げ花火のような墨田の花火。涼しげでドラマチックな花姿が筆者のお気に入りで、花が咲くと光が灯ったように明るくなります。

太い茎を伸ばしてたくましく育ち、強い雨に打たれても花はうつむきません。凛と前を向いて咲き誇る姿に、圧倒的な頼もしさを感じます。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

3.2 ひっそりとたたずむ「シチダンカ」

シチダンカ5/14

ひっそりとたたずむ「シチダンカ」

筆者撮影

シチダンカは植物学者シーボルトによって、海外に紹介されたアジサイ。その後は長年実物が見つからず、兵庫県の六甲山で発見されるまで「幻のアジサイ」とされてきました。

山の中でひっそりと咲く楚々とした花に憧れて、自宅の庭に迎えた筆者。派手なアジサイにはない唯一無二のたたずまいに、毎年心惹かれています。

※参考価格:2000円~3000円前後(4号ポット苗)

4. 半日陰の庭に植えてよかった!野趣あふれる《ガクアジサイ》5選

4.1 青と白のコントラストが映える「ガクアジサイ」

ガクアジサイ6/14

青と白のコントラストが映える「ガクアジサイ」

筆者撮影

中央のディープブルーと、周囲を囲む淡く澄んだブルーの花とのコントラストが美しいガクアジサイ。どんよりとした梅雨時の庭に涼やかな花を咲かせ、蒸し暑さを忘れさせてくれます。

長年見ていても飽きることのない、上品で凛としたたたずまいが魅力。雨の季節の庭歩きを、楽しみに変えてくれます。

※参考価格:1000円~2500円前後(4号ポット苗)

4.2 庭を華やかに彩るピンクの「ガクアジサイ」

ガクアジサイ7/14

庭を華やかに彩るピンクの「ガクアジサイ」

筆者撮影

パッと目を引く鮮やかで濃厚なピンクの花が華やかなガクアジサイ。比較的大きな花弁が集まり、いきいきとした発色が抜群の存在感です。

雨続きで沈んだ雰囲気の中でひときわ鮮やかに映え、緑が深く茂る庭に彩りを添えてくれます。

※参考価格:1000円~2500円前後(4号ポット苗)

4.3 清楚で気品のある「ガクアジサイ」

ガクアジサイ8/14

清楚で気品のある「ガクアジサイ」

筆者撮影

丸みを帯びた白い花弁が特徴のガクアジサイ。開花が進むにつれて、花の中央部のグラデーションが色鮮やかになり、庭に上質な静けさをもたらしてくれます。

派手さこそないものの、奥ゆかしい美しさがあり、ホッとするような癒やしを与えてくれる花です。

※参考価格:1000円~2500円前後(4号ポット苗)

4.4 可憐な八重咲きの「ガクアジサイ」

ガクアジサイ9/14

可憐な八重咲きの「ガクアジサイ」

筆者撮影

細やかに重なる星型の花弁が愛らしいガクアジサイ。八重咲きならではの立体感と、ピンクと紫が溶け合う優美なグラデーションが魅力です。

軽やかさの中に洗練された気品を感じさせる花姿。繊細な見た目とは異なり、花持ちがとてもよいのもうれしいポイントです。

※参考価格:1000円~2500円前後(4号ポット苗)

4.5 幻想的な色彩の「ガクアジサイ」

ガクアジサイ10/14

幻想的な色彩の「ガクアジサイ」

筆者撮影

青と紫が混ざり合い、雨に濡れることでさらに深みのある色彩になるガクアジサイ。霧深い森のような幻想的な色合いで、妖艶な輝きを放ちます。

天候や光の当たり方によって、シックだったり華やかだったりと、まったく異なる表情を見せ、見るたびに新鮮な感動をくれるアジサイです。

※参考価格:1000円~2500円前後(4号ポット苗)

5. 色とりどりのアジサイで雨の日の庭歩きを楽しみに

どんよりとした梅雨空の下、雨粒に濡れてしっとりと輝くアジサイ。その美しさには、見る人の心を一瞬で洗い流してくれる不思議な力があります。

咲き始めの初々しい色から、時を経て深まる渋い色合いまで、さまざまに移り変わる花姿が魅力。お気に入りのアジサイを庭に植えて、雨の日の庭歩きをゆっくりと楽しんでみませんか。

6. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い11/14

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

7. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!

7.1 緑のカーテンで電気代節約!?今が植えどきの《暑さに強いつる植物》6選&期待できる3つの効果

12/14

緑のカーテンで電気代節約!?今が植えどきの《暑さに強いつる植物》6選&期待できる3つの効果

緑のカーテンで電気代節約!?今が植えどきの《暑さに強いつる植物》6選&期待できる3つの効果

夏の強い日差しを和らげ、電気代の節約にも貢献する「緑のカーテン」。

今回は今が植えどきとなる暑さに強いつる植物6選と、緑のカーテンがもたらす3つの効果について詳しく解説します。自然の力を借りて、エコロジーでローコストな暑さ対策を始めてみませんか?

7.2 【食費節約】今が植えどき!狭い庭やベランダでも《たくさん収穫できる夏野菜》6選&育て方のコツ

13/14

【食費節約】今が植えどき!狭い庭やベランダでも《たくさん収穫できる夏野菜》6選&育て方のコツ

【食費節約】今が植えどき!狭い庭やベランダでも《たくさん収穫できる夏野菜》6選&育て方のコツ

物価高が続く中、自宅で手軽に始められる「家庭菜園」は食費節約の強い味方です。

今回は、狭い庭やベランダなどの限られたスペースでもたくさん収穫できる、今が植えどきの夏野菜6選と、収穫量を増やすための育て方のコツを分かりやすくご紹介します。

7.3 暑さと乾燥に強い【ロックガーデン】手間いらずでおしゃれな植物5選&狭いスペースに作る方法

14/14

暑さと乾燥に強い【ロックガーデン】手間いらずでおしゃれな植物5選&狭いスペースに作る方法

暑さと乾燥に強い【ロックガーデン】手間いらずでおしゃれな植物5選&狭いスペースに作る方法

岩石と植物を組み合わせて、ワイルドでモダンな雰囲気を演出できる「ロックガーデン」。

今回は、暑さと乾燥に強く、少ないお手入れでおしゃれに育つ植物5選をご紹介します。庭の一部や鉢植えなど、狭いスペースでも手軽に挑戦できるロックガーデンの作り方も合わせて解説します。