2026年6月9日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比1392円3銭(2.17%)高の6万5,416円63銭で取引を終え、4日ぶりに反発となりました。8日に大幅安となった半導体やAI関連株が買い戻された一方、小売りや外食などは軟調に推移しました。
日本マクドナルドホールディングス(2702)もその一つで、9日は安値引けとなり、3日ぶりに反落しています。
もっとも、足元の業績はきわめて堅調です。4日に発表された2026年5月の月次業績では、全店売上高が前年同月比8.1%増、既存店売上高が同5.7%増となりました。期間限定の「チキンタツタ」や、ハッピーセットの「ちいかわ」といった強力なプロモーションが大きな話題を呼び、好調な数字を牽引しました。
さらに、6月12日からはマリオやヨッシーなどの立体フィギュアがもらえるハッピーセット「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」が期間限定で登場する予定となっており、ファミリー層を中心にさらなる注目を集めています。
こうした魅力的な限定商品やコラボ企画で常にファンを楽しませている同社ですが、投資を検討する際、個人投資家にとって大きなフックとなるのが人気の「株主優待制度」です。
本記事では、株主優待券の詳しい内容や使い方をはじめ、2024年以降にルール変更された「1年以上の継続保有条件」などの注意点、さらに2026年の最新の権利確定スケジュールや株価・業績動向まで、投資に必要な情報を分かりやすくお届けします。
1. 優待は「冊子形式の食事券!」
日本マクドナルドの株主優待は、全国の店舗で使える「株主ご優待券(食事券)」です。優待券は冊子形式で届き、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの引換券がそれぞれ6枚ずつ綴られています。
なお、対象となるのは、毎年6月30日および12月31日の基準日に、100株以上を「継続して1年以上保有」している株主です。
新規に株主になる場合、たとえばこの6月に株を購入しても、すぐに優待がもらえるわけではないことに注意してください。
【保有株式数:1回あたりの贈呈内容】
- 100株〜299株:優待券1冊
- 300株〜499株:優待券3冊
- 500株以上:優待券5冊
1.1 直近の変更点
同社は、より中長期的に企業価値の向上を支援する安定株主を重視する目的から、2023年12月に株主優待制度の変更を発表しました。
経過措置期間を経て、現在(2026年権利確定分)は「1年以上の継続保有」が完全に必須化されています 。基準日に株式を保有しているだけでは優待は受け取れません(同一の株主番号で、6月30日および12月31日の株主名簿に3回以上連続で100株以上の保有が記録されている必要があります)。
継続保有期間がリセットされるNG行為
以下のケースでは「株主番号」が変更されてしまい、それまでの継続保有期間がリセットされる可能性があります 。十分ご注意ください。
- 相続や親権者の変更による株式の名義人変更
- 婚姻、転居などによる登録氏名・住所の変更
- 株式を預けている証券会社の変更
- 証券会社の「貸株サービス」の利用(所有権が一時的に移転するため)
- 保有株をすべて一度売却し、基準日までに買い戻した場合
- 一般口座・特定口座からNISA口座に切り替えた場合やその逆の場合
次のページでは、使い方のルールや取得した優待が手元に届く時期を確認していきましょう。
2. 優待の使い方・届く時期は?
手元に届いた優待引換券は、それぞれ切り離して1枚ずつ単体で使用可能です 。
2.1 引換券の特徴とルール
- バーガー類引換券:期間限定商品や朝マックを含め、お好きなバーガー1つと交換可能(一部除外あり)。
- サイドメニュー引換券:マックフライポテトなどのサイドメニューと交換可能。サイズがある商品はS・M・Lサイズから自由に選べます
- ドリンク引換券:お好きなドリンク(サイズ展開があるものはS・M・L)と交換可能。ただし、マックシェイクは販売時間(10:30〜翌1:00)のみ引き換え可能で、マックカフェ バイ バリスタの限定商品などは対象外です
- ハッピーセットとの交換方法:3つの引換券(バーガー・サイド・ドリンク)を各1枚同時に使うことで、ハッピーセット1つと引き換えられます
2.2 発送される時期
優待券はみずほ信託銀行から郵送で順次届きます 。
- 6月30日基準日分:9月下旬に発送
- 12月31日基準日分:翌年3月末に配当書類と同封して発送
2.3 使える場所と使えない場所は?
優待券の利用可能エリア、および非対応となるチャネルは以下の通りです。
【利用できる場所】
- 日本国内の全国のマクドナルド店舗(一部の店舗を除く)
【利用できない場所・注文方法】
- デリバリーサービス
- モバイルオーダー
- 店頭設置のタッチパネル式セルフオーダーキオスク
3. 権利確定日・権利付き最終売買日はいつ?
優待をもらうには、権利確定日(基準日)の2営業日前(土日祝除く)までに株を買い付ける必要があります。
2026年のスケジュールは以下の通りです。
【2026年6月末基準】
6月26日(金)権利付き最終日 / 6月29日(月)権利落ち日 / 6月30日(火)権利確定日
【2026年12月末基準】
12月28日(月)権利付き最終日 / 12月29日(火)権利落ち日 / 12月30日(水)権利確定日
4. マクドナルドの強みと業績
ここからは、企業の実力や株価の動きをみていきます。
同社は圧倒的なブランド力と効率的な店舗運営を強みに、既存店売上高は2026年12月期第1四半期まで42四半期連続で前年実績を上回る成長を継続しています。
5月12日に発表した2026年12月期第1四半期決算は、売上高1,039億円(前年同期比2.7%増)、経常利益170億円(同43.5%増)、最終利益110億円(同44.4%)と大幅な増益を達成しました。積極的な店舗投資やマーケティングの最適化が奏功し、外食業界内でも際立った高い収益性と底堅い経営基盤を維持しています。
5. マクドナルドの6月9日終値は7,230円
日本マクドナルドの最新の株価値動きをチェックしましょう。
9日の終値は7,230円と、この日の最安値で引ける「安値引け」に。株価は3日ぶりの反落となりました。
- 株価(終値):7,230円
- 前日比:▲2.69%
- 始値:7,500円
- 高値:7,510円
- 安値:7,230円
- 出来高:961,000株
- 時価総額:961,301百万円
- 売買代金:7,036百万円
- PER(会社予想):27.86倍
- PBR(実績ベース):3.38倍
- 配当利回り:0.89%
5.1 日本マクドナルドの年間チャート
過去1年の株価は、2026年1月8日に年初来安値6,270円を記録後、好調な業績や目標株価引き上げを追い風に力強い上昇トレンドへ入りました。その後、5月13日には上場来高値8,780円を更新しています。
ただ、直近は半導体やAI関連などの主力ハイテク株へ資金が流れ、利益確定の売りなどに押される展開が継続。6月の株主優待・配当の権利確定日を控えるなか、権利月特有の需給の波乱も影響しているとみられます。6月9日の終値7,230円は、2月20日(終値7,110円)以来、約3カ月半ぶりの低い水準となっています。
6. まとめ
2026年6月9日の日本マクドナルドの株価は反落し7,230円となりました。直近はハイテク株への資金シフトなどから約3カ月半ぶりの安値圏にあるものの、5月の月次売上や第1四半期決算は大幅増益を記録しており、足元の業績は極めて堅調です。
こうしたなか、個人投資家に人気の高い株主優待(食事引換券1冊6枚綴り)ですが、現在は「1年以上の継続保有」が完全に必須化されている点に注意が必要です。
株主名簿に連続3回以上記載される必要があるため、権利直前に購入してもすぐには受け取れません。
2026年6月末基準の権利付き最終日は6月26日(金)、12月末基準は12月28日(月)となっています。
投資を検討する際は、貸株や名義変更などで保有期間がリセットされるNG行為に留意し、最新情報を確認したうえで自己責任で行いましょう。
【免責事項】
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください
