2.4 バニラのような甘い香りを放つ紫色のドーム「ヘリオトロープ」(常緑小低木)
濃い紫色の小花がドーム状に咲き、バニラのような甘い香りを放つ常緑小低木(多年草)です。日中にたっぷりと蓄えられた香りが夕方の涼しい風に乗って漂うため、夕涼みのお庭の演出にもぴったりの植物です。
日当たりを好みますが、真夏の強すぎる光や乾燥には弱いため、水切れさせないように管理します。また、ペットが誤食すると体調を崩す恐れがあるため、犬や猫が届かない場所で管理してください。寒さには弱いため、冬は室内管理か一年草扱いとします。
※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)
2.5 爽やかな香りで癒やすハーブの女王「ラベンダー」(常緑小低木)
「ハーブの女王」と呼ばれ、爽やかな香りと涼しげなたたずまいが人気の常緑小低木です。初夏に紫色の花を楽しんだ後も、夕暮れ時に風に乗って葉から漂う香りが、夏の庭に清涼感をもたらしてくれます。
イングリッシュ系は高温多湿に弱いため、寒冷地での栽培に適しています。暖地の場合は、比較的暑さに強いフレンチ系やラバンディン系を選ぶと夏越ししやすくなりますよ。
日本の過酷な夏を乗り切るには、花後に切り戻しを行い、水はけと風通しの良さを確保することが重要です。
※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)
3. 夏の涼感ガーデニングのポイント
夏の庭を涼しく見せるためには、以下の3つの要素を意識してみましょう。
- 色の使い方: 青や紫などの寒色系は「後退色」と呼ばれ、空間を広く涼しげに見せる視覚効果があります。同系色の濃淡でまとめることで、洗練されたブルーガーデンになります。
- 高さの活用: 低木や半つる性植物を使って「目線の高さ」に花を配置すると、枝が風に揺れる様子が涼感を強調してくれます。
- 葉色(カラーリーフ)の活用: シルバーリーフ(銀葉)のラベンダーや明るい斑入り葉を持つ植物を組み合わせることで、光を反射して庭全体に涼しげで軽やかな印象をもたらすことができます。
4. まとめにかえて|初夏から涼しく見える庭づくりのコツ
今回は、初夏から秋までお庭を涼しく見せてくれる「ブルーパープル系」の低木を紹介しました。
汗ばむ季節は、人間にとっても日中のガーデニングが少しずつ厳しくなる季節です。だからこそ、青や紫の寒色系の花を取り入れて視覚的な涼感を演出することが、快適な庭づくりの鍵となります。
また、シルバーリーフなどの美しい葉を持つ低木を取り入れれば、花が休んでいる時間帯でも視覚的な涼感を楽しむことができます。
植物それぞれの強健さや注意点(手袋の着用や冬越しの方法、有毒性への配慮など)をしっかり把握し、初夏から秋まで長く咲き継ぐ爽やかなブルーガーデンを楽しんでください。
4.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために
- 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
- 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
- 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
- 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
- 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
- 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
- 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
- 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。



