6. 年金制度改正のポイント:「年収106万円の壁」はどう変わる?
2025年の年金制度改正により、社会保険の加入要件が見直され、いわゆる「106万円の壁」は解消される方向へと進みます。
6.1 「社会保険の加入対象の拡大」短期労働者の加入要件の見直し
賃金要件の撤廃(3年以内)
これまで加入基準の一つだった「月額8.8万円以上」という賃金要件が、最低賃金の状況を踏まえつつ2028年6月までに撤廃されます。今後は収入額によらず、週20時間以上働くかどうかが判断の柱となります。
企業規模要件の段階的撤廃
勤務先の従業員数による制限も、2027年10月から10年かけて段階的に引き下げられます。最終的にはすべての企業において、労働時間等の条件を満たせば社会保険の対象となります。
ライフスタイルに合わせた検討
制度の変更に伴い、保険料負担による手取りの変化や将来の年金増、健康保険の保障内容など、個々の家庭状況やライフプランに合わせた働き方の選択がこれまで以上に重要になります。
また、扶養の基準である「130万円の壁」についても、この適用拡大の流れの中で相対的にその重要性が変化していくことが予想されます。
7. 年金制度を理解し、自分自身の老後設計に活かそう
本記事では、2026年度の年金額の目安や実際の受給状況について解説しました。
近年は働き方の多様化に対応するための制度改正も進められており、公的年金は現役時代の働き方や将来の資産形成とも深く関わっています。
老後資金の準備を考える際は、制度への漠然としたイメージだけで判断するのではなく、自身の加入状況や将来の見込額を確認しながら、年金と資産形成を組み合わせた長期的な視点で備えていくことが大切です。
※当記事は再編集記事です。
