5. 60歳代・単身世帯の半数が「年金だけでは厳しい」

実際に年金を受給している人たちは、生活費についてどのように感じているのでしょうか。

J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」から、その実態を見てみます。

家計の金融行動に関する世論調査 2025年4/5

家計の金融行動に関する世論調査 2025年

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

5.1 「年金だけで不自由なく暮らせる」は少数

60歳代・70歳代ともに、二人以上世帯と単身世帯のいずれでも「年金でさほど不自由なく暮らせる」と回答した割合は8%~12%台にとどまっています。

5.2 単身世帯では生活費の確保が難しいとの声も

「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と答えた割合は、二人以上世帯で26%~33%台でした。

一方、単身世帯では60歳代が50.7%、70歳代が35.5%となっており、より厳しい状況がうかがえます。

5.3 ゆとりがないと感じる最大要因は「物価上昇」

年金生活に余裕がない理由として最も多かったのは、どの世帯類型・年代でも「物価上昇等」で、いずれも50%を超えました。

そのほか、「医療費の自己負担増」や「年金支給額の切り下げ」などが続いています。

こうした結果から、多くのシニア世帯が物価高による家計負担の増加を実感しており、年金収入だけで余裕のある生活を送ることは容易ではないことが分かります。