「他人に迷惑をかけること」や「怪我をするような危ないこと」に対してはきちんと親としている善悪を教えなければいけません。では、子どもをしつける時にはどのように接すれば良いのでしょうか。
母親が思ったように動いてくれない子どもに対して腹を立てて、行動を抑制したり、強制したりするのは正しいしつけではありません。これは子どもを支配しようとしているだけなので、イライラしている母親に対して当然子どもも反発します。子どもをしつけるときには、まず子どもの気持ちを尊重して言い分を聞いてから、なぜそれがダメなのかをしっかり説明すると上手くいきやすいようです。
たとえば、子どもがイヤイヤと騒ぎ出したら、一度人がいない場所へ行きクールダウンするという方法があります。電車なら一度降りる、スーパーなどなら人が通らないところへ移動したりする、といったことです。
そして、子どもの言い分をまず聞いてから「たくさんの人が利用する場所で騒ぐのはいけないこと」を教えて、「もしお利口にできたら、お家でご褒美をあげる」と子どものやる気を引き出す方法も一つです。子どもにも自尊心があるので、人の前で叱られるのは嫌ですし、子どもにも理解できるようなやさしい言葉を使って説明すれば分かってくれることもあります。
ただ、時間がないときや周りに合わせないといけない場合もあり、いつも丁寧に対応できるわけではないかもしれません。そんな時は逆に子供に対して「さっきはママが急がせて悪かったね」などときちんと謝ることで、子どもの不平を減らすこともできるのではないでしょうか。
おわりに
子育てをしてみると、子どもを産む前からは想像できなかったくらいいろんなことが起こりますし、思った以上に子どもに手がかかりますよね。上手く叱りたいけど、ただヒステリックになるだけでは効果がないし、他人の目も気になるなど自分の力量に悩むケースも多いと思います。
子どもをしつける時は、怒りに任せて支配するのではなく、子どもに善悪を理解してもらうことが大切。周りの状況によっては、それが上手くできないこともあるかもしれませんが、子どもの主張もまず聞いて、なぜそれがいけないことかをイライラせずに根気よく説明することで子どもの聞き分けが良くなる可能性もあるでしょう。
LIMO編集部