2.3 【ユズ】香りで暮らしを豊かにする日本の定番果樹
日本の冬の風物詩とも言えるユズ。実が熟す前から葉をこすると柑橘特有の爽やかな香りが漂い、ユズの木のそばを通るたびに、心安らぐリフレッシュタイムに変わります。
収穫した実は、料理の香り付けや自家製のジャム、冬至のユズ風呂など、さまざまな用途で暮らしを豊かにしてくれます。
【ユズのお世話ポイント】
枝には非常に鋭いトゲがあるため、剪定や収穫の際は厚手の手袋が必須です。また、アゲハチョウの幼虫などが葉を食べに来やすいため、こまめな虫チェックも欠かせません。
実が熟して落ちると汚れや腐敗、虫を呼ぶ原因になるため、早めの収穫と後片付けを心がけてあげましょう。
庭植えの場合は適宜剪定や肥料を、鉢植えの場合は加えて定期的な水やりや数年おきの植え替えなど、環境に合わせたお世話をしてあげてくださいね。
※参考価格:3000円前後(本ユズ、2年生苗)
3. まとめにかえて
季節ごとに姿を変える果樹は、お庭の景観に奥行きを与えてくれます。今回ご紹介した果樹たちは、剪定や虫対策、落ちた実のお掃除など、決して「放置して育つ」わけではありません。
しかし、こまめな剪定や病害虫チェックなど、適切にお手入れをした分だけ、花が咲いたときの喜びや、もぎたての果実を味わう感動はひとしおです。
収穫したての新鮮な果実を味わえる贅沢とともに、果樹が放つ自然の香りに癒される。そんな豊かな時間を育むガーデニングライフを、ぜひお好みの果樹を迎えて始めてみてくださいね。
3.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために
- 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
- 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
- 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
- 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
- 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
- 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
- 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
- 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。

