2. 国民年金のみの平均月額は5万9310円、納付月数別シミュレーション
2.1 受給権者3345万人の月額分布は7万円未満に9割
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金を受給する老齢年金受給権者は3345万4617人でした。平均年金月額は5万9310円です。
月額階級別の人数は以下のとおりで、7万円未満に約3046万人と全体の約91%が集中しています。
国民年金 老齢年金受給権者の月額階級別人数(令和6年度末)
- 1万円未満:5万1828人
- 1〜2万円:21万3583人
- 2〜3万円:68万4559人
- 3〜4万円:206万1539人
- 4〜5万円:388万0083人
- 5〜6万円:641万0228人
- 6〜7万円:1715万5059人
- 7万円以上:299万7738人
満額(月7万608円)に近い水準を受け取れている人は1割弱にとどまり、過去に未納や免除があった人の多くは平均月額5万円台の水準にとどまっています。
2.2 納付月数別の年金月額シミュレーション
国民年金の老齢基礎年金は、「満額の年金額 × 納付月数 ÷ 480カ月」を基本として計算されます。2026年度の老齢基礎年金の満額(昭和31年4月2日以後生まれの方)は年額84万7300円(月額7万608円)です。この金額をもとに、納付月数別の年金額を試算すると次のようになります。
納付月数別の老齢基礎年金(2026年度)
- 480カ月(40年・満額):月7万608円/年84万7300円
- 420カ月(35年):月6万1782円/年74万1388円
- 360カ月(30年):月5万2956円/年63万5475円
- 300カ月(25年):月4万4130円/年52万9563円
- 240カ月(20年):月3万5304円/年42万3650円
- 120カ月(10年・受給資格期間):月1万7652円/年21万1825円
20歳から60歳までの40年間、保険料をすべて納付して初めて満額の老齢基礎年金を受け取れます。未納期間や免除期間がある場合は、その内容に応じて年金額が減額されます。
なお、年金を受け取るために必要な受給資格期間は原則10年(120カ月)です。受給資格期間を満たしていても、納付月数が少なければ受給額はその分少なくなります。
また、全額免除を受けた期間も受給資格期間には算入されます。ただし、年金額の計算では全額納付した場合の2分の1(平成21年3月分までは3分の1)が反映される仕組みです。
